大阪府茨木市の男性が3年前、柔道の練習中に倒れ意識が戻らないのは学校などが注意を怠ったのが原因だ、などとしておよそ3億7,000万円の損害賠償を求める裁判をおこしました。
訴えを起こしたのは、大阪府茨木市の高瀬啓太さん(18)とその家族です。
訴えによりますと高瀬さんは、金光大阪高校1年生だった3年前の7月、クラブ活動の一環で柔道の講習会中、受け身の練習の後で頭痛を訴え、およそ1時間半後病院に運ばれました。
高瀬さんは急性硬膜下血腫で現在も意識が戻っておらず、家族らは「容態が急変したとき母親が現場に駆けつけるまで救急車を呼ぶなどの措置を一切とらなかった」などとして、学校や講習会を主催していた全日本柔道連盟などに対しおよそ3億7,000万円の損害賠償を求めています。
「約40分間教育者たちから放置され、子どもはもがき苦しんでいました。一秒でも早く病院で処置を受けられればと残念に思えてなりません」(高瀬さんの父親)
訴えについて学校は、「訴状を見ていないのでコメントできない」としています。 (06/09 19:11)
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