参院選京都選挙区(改選数2)にくら替えして立候補予定の河上満栄(みつえ)・民主党衆院議員(39)=比例近畿ブロック=が3月末の立候補表明以降、国会にほとんど出席せず、地元で選挙準備活動に専念している。
衆院事務局によると、河上氏は参院選への立候補を表明した3月30日以降、4〜5月に計15回開かれた本会議のうち1回しか出席せず、残りの14日間は横路孝弘議長あてに欠席届を出していた。所属する農林水産委員会と消費者問題特別委員会も4月上旬を除いてほとんど欠席している。
河上氏は「衆院議員の責務をまっとうする」として、参院選立候補による自動失職まで衆院議員を辞めない意向を示し、129万7千円の歳費と100万円の文書通信交通滞在費が毎月支払われている。河上氏は取材に対し、「選挙準備を通じて有権者から政策に関する話も聞くし、議員としての活動につながることも多い。議員と立候補予定者の二つの職責をまっとうしている」と話した。
河上氏は「小沢一郎政治塾」出身で、昨夏の衆院選で初当選した。民主党は参院選京都選挙区で現職の福山哲郎氏(48)の擁立を決めており、2人目となる河上氏の立候補については、党京都府連の消極論を押し切る形で党本部主導で決まった。府連幹事長の山本正府議は取材に対し、「衆院議員は選挙で選ばれたのであり、国会欠席が事実なら好ましくない」と河上氏の姿勢を批判した。