W杯取材中の中国人記者襲われる…南アの治安問題、中国でも懸念

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  京華時報などによると、11日開催の「2010FIFAワールドカップ」(W杯)の取材で南アフリカを訪れていた中国人記者3人がこのほど、強盗被害に遭っていたことが分かった。中国でも南アフリカの治安の悪さが大きく伝えられた。

■「2010 FIFAワールドカップ」に関する写真(39件)

  中国人記者3人は現地時間8日午後3時40分ごろ、車両でヨハネスブルク市内を移動中、信号待ちによる停車のタイミングで強盗に襲われた。強盗2人組は、英語で「カメラ! 携帯! 金!」などと叫びながら、拳銃のようなもので記者らを脅し、撮影用の一眼レフカメラや小銭の入った財布などを奪っていったという。

  車両はその後、信号が変わったのと同時に急発進して逃れ、けが人は出なかった。記者によると、奪われたカメラには、ポルトガル対モザンビークの親善試合の様子が収められていたという。

  中国でも、現地の中国人報道関係者らの被害は大きく伝えられ、多くのメディアが「南アフリカの治安状況に赤信号」、「不安なセキュリティー」などと、現地の治安の悪さに懸念を示した。

  写真は中国のサッカーファンのイメージ。中国チームのW杯出場はないが、観戦ツアーは盛況で、中国では約2万人が「予約済み」だという。現地入りした選手、観戦者らの無事の帰国が待たれる。(編集担当:金田知子)

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