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ワクチン接種 行わないで

6月10日 13時23分

肉用牛と豚の生産額がともに全国一で、口てい疫の疑いがある牛が初めて見つかった都城市の長峯誠市長は、感染が広がった宮崎県東部で行われているワクチンを接種して家畜を処分する対策について、都城市では、現時点で、行わないでほしいという考えを国に伝えたことを明らかにしました。

都城市の対策本部は、9日に続いて10日午前、市役所で会議を開き、長峯誠市長や幹部職員が出席しました。この中で有馬章一農政部長は、道路上で消毒をする場所を感染の疑いが出た農場から10キロ以内に13か所、20キロ以内に4か所、新たに設置することを報告しました。会議のあと長峯市長は、感染が広がった宮崎県東部の川南町などで行われているワクチンを接種して家畜を処分する対策について、都城市では、現時点で、行わないでほしいという考えを国に伝えたことを明らかにしました。また農場から10キロ以内にある食肉処理場が、今後、家畜の移動制限などがかかると稼働できなくなることについて「都城が持っている肉の量は膨大なので、宮崎ブランドにとっても大きな損失だ。ブランドの主力を支えている自負があるので、一刻も早く清浄化に向けて努力したい」と話しました。