宮崎 農場5か所で感染の疑い
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宮崎 農場5か所で感染の疑い

6月10日 21時20分

宮崎県の口てい疫の問題で、9日の都城市に続いて、10日、新たに宮崎県の5か所の農場で感染の疑いのある家畜がみつかりました。5か所のうち2か所は、これまで家畜の処分などが行われていた区域の外側にあり、専門家は「感染の封じ込めに成功したかに見えていたが、感染の拡大は続いていた」と指摘しています。

宮崎県では9日、都城市高崎町の畜産農家で牛3頭に口てい疫の症状が出て遺伝子検査の結果も「陽性」となりました。宮崎県などでは、この農場で飼育されている208頭すべてを処分するとともに、この農場から▽半径10キロの地域で、家畜の移動を禁止するほか、▽10キロから20キロの地域では、家畜をこの区域の外に運び出すことを10日夜にも禁止する方針です。また、10日夕方になって、新たに宮崎市と西都市、それに日向市と川南町、木城町の5か所の農家で感染の疑いのある牛や豚が見つかりました。見つかった感染は、いずれも感染の最も多い川南町などの発生農場から10キロ圏内で起きていましたが、9日の都城市は40キロから50キロと離れていたのに続いて、10日に見つかった5か所のうち、宮崎市と西都市の農場も10キロ圏の外側でした。これについて、東京農工大学の白井淳資教授は「しばらく新たな発生が減っていたので封じ込めに成功したかに見えていたが感染の拡大は続いていた。国が中心となって先手、先手で対策をとっていくことが求められる」と話しています。