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無許可で廃家電収集容疑 宮城県警が業者捜索

粗大ごみが積まれたグローバル社宮城支店の敷地内を調べる捜査員=10日午前11時50分、仙台市若林区六丁の目南町

 全国で資源回収業を展開する「グローバルマネジメント」(神奈川県藤沢市、野田洋平社長)が自治体の許可を得ずに、廃家電などの一般廃棄物の収集・運搬を有料で請け負っていた疑いが強まったとして、宮城県警生活環境課などは10日、廃棄物処理法違反の疑いで、仙台市若林区六丁の目南町の同社宮城支店と本社、旧本社(横浜市戸塚区)の3カ所を家宅捜索した。
 県警によると、消費者庁も同日、特定商取引法違反(不実の告知など)の疑いで、本社などを立ち入り検査した。県警と同庁による合同の捜索、立ち入りは初めてという。
 県警の調べでは、同社は2009年12月以降、無許可の上、仙台市などの行政指導を無視し、同市の女性(73)や宮城県亘理町の女性(66)ら数人からテレビや電子オルガンなどの廃家電を収集し、運搬した疑いが持たれている。
 県警によると、拡声器を取り付けた軽トラックで無償回収をうたって巡回しながら、引き取る廃家電の種類によって1万数千〜10万円近い額を請求していたとされる。県警が確認した被害者は66〜83歳の高齢女性ばかりだったという。
 県警は、被害者側から「再生資源回収業者から高額な処理料を請求された」との苦情相談を受け、捜査を進めていた。
 ホームページによると、同社は全国21道府県に事業所がある。県警によると、各地の消費生活センターなどの相談窓口には08年度以降、同社に関して200件以上の相談が寄せられているという。
 県警は、捜索で押収した帳簿類や通信記録などを基に被害実態を確認するとともに、特定商取引法違反の立件も視野に入れ、調べを進める方針。


2010年06月10日木曜日

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