楽天−中日 5回裏から2番手で登板する清水昭=Kスタ宮城で(小嶋明彦撮影)
|
 |
ゲンさんが復調を証明した。最速147キロのストレートはグンとのび、変化球はキレまくった。5回にマウンドへ登ると、高須、中村紀を低めへ沈むスプリットで空振り三振。6回はルイーズを内角いっぱいの直球で見逃し三振。2イニングを3奪三振でパーフェクト。勢いづいた楽天打線を危なげなく封じてみせた。
「きょうはいいピッチングができました」。7日に1軍へ再昇格してからの初登板で、最高の手応えが残った。
5月9日のヤクルト戦(ナゴヤドーム)で一度どん底へ落ちていた。救援で5安打を浴びて5失点。翌日に出場選手登録を抹消された。以来、ちょうど1カ月。「下半身が全然使えていなかったので、そこを重点的に鍛えた」。2軍では投球フォームを見直し、欠点を修正。本来のボールを取り戻した。
中継ぎ陣は経験のある鈴木や小林正が不調で2軍落ちし、やや心もとない。「調子はいい。一球一球集中して投げたい」という清水昭の存在が、このうえなく頼もしい。 (木村尚公)
この記事を印刷する