W杯で日本と対戦するカメルーン代表を応援するため南アを訪問する、大分県旧中津江村の元村長坂本休さん=大分県日田市中津江村
2002年サッカーワールドカップ(W杯)日韓大会でカメルーン代表のキャンプ地だった大分県旧中津江村(現日田市)の元村長坂本休さん(79)は、南アフリカ大会で日本代表と対戦するカメルーン代表を現地で応援するため、親類と2人で日本を12日出発する。
日本とカメルーンは14日に対戦。坂本さんは「少し複雑な気持ちだが、村を元気にしてくれたカメルーン代表に恩返しがしたい」と南アフリカ行きを決断した。地元の子どもたちがつくった応援フラッグを掲げて試合に臨む。
旧中津江村は02年にカメルーン代表を受け入れ、村民との心温まる「国際交流」が話題となった。坂本さんは「カメルーンは『村のチーム』のようなもの」との思いから、日韓大会後も来日したカメルーン代表の応援に駆けつけた。
坂本さんはカメルーンに貢献したとして、同国政府から03年に勲章が贈られた。