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都城で感染疑い 肥育牛9頭殺処分へ
県は9日、都城市高崎町の和牛肥育農場で新たに口蹄疫に感染した疑いがある牛を確認したと発表した。同市での確認は初めて。症状が確認された3頭と、同部屋で飼育されていた6頭については既に殺処分の準備を開始。同じ農場で飼育されている残り241頭についても10日に判明する遺伝子検査結果で陽性反応が確認されれば、殺処分する。同市を含む北諸県地域は国内屈指の畜産地帯。県口蹄疫防疫対策本部(本部長・東国原知事)によると、9日に開業獣医師から都城家畜保健衛生所に通報があり、農場を立ち入り検査。3頭からよだれや舌のただれなど口蹄疫特有の症状がみられたことから、獣医師の診断を基に感染疑いを確認した。
3頭から採取した検体を動物衛生研究所海外病研究施設(東京)に送付しており、10日朝にも遺伝子検査の結果が判明する予定。
10日に設定される農場から半径10キロの家畜の移動制限区域には都城、小林、宮崎市、高原町の3市1町、同10〜20キロの搬出制限区域には都城、小林、宮崎市、三股、綾、国富、高原町の3市4町と鹿児島県の一部が入る見通し。移動制限区域には食肉処理を行うミヤチク高崎工場(都城市高崎町)、搬出制限区域には県畜産試験場(高原町)が含まれるなど畜産の主要施設が制限を受けることになる。
同市を含む北諸県地域では肉用牛7万2390頭、乳用牛9540頭、豚38万70頭(2007年)を飼育。同地域の農業産出額749億円(06年)のうち8割に当たる607億円を畜産が占めている。
関係者によると、感染疑いの確認農場から半径3キロには69戸の畜産農家があり頭数は不明。県によると、農場周辺の道路の通行規制も検討している。
県内では4月20日に感染疑い1例目を確認して以降、今月8日までに川南町やえびの市など2市5町で計279例を確認。殺処分対象は18万5999頭となっている。
都城市の長峯誠市長は「非常に驚いた。ただ、万全な準備が整っているので、マニュアルに基づいて一秒でも早く殺処分、埋却を進め、ここで口蹄疫を封じ込めたい」としている。