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「畜産基地」都城に衝撃 口蹄疫疑い例「なぜ飛び火…」(2/2ページ)

2010年6月10日5時30分

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 発生農場から10キロ圏内には大手の食肉処理場がある。移動制限区域になれば、区域外から持ち込むこともできなくなる。

 都城市と隣接する鹿児島県は「かごしま黒豚」「鹿児島黒牛」などで知られる。黒毛和牛と豚の飼養頭数はいずれも全国1位だ。特に都城市と近い大隅半島は全国有数の「畜産基地」。都城市での発生を警戒し、鹿児島県は消毒ポイント7カ所のうち6カ所を都城市と隣り合う曽於市などに集中させていた。

 鹿児島県畜産課では9日夜、約30人の職員が情報収集を続けた。北野良夫課長は「都城周辺は厳重警戒地域だった。えびの市が収まり、終息の兆しも見えてきたのに、これでチャラになってしまった」。

 同県鹿屋市と志布志市で計3500頭の豚を飼育する北村雅之さん(53)は「とうとう隣まで来たか。宮崎県には、県内でなんとか封じ込めてもらいたい」と不安感をにじませた。

 搬出制限区域に含まれる可能性がある鹿児島県曽於市。県によると、この区域内には畜産農家約30戸が豚と牛計約1500頭を飼っているという。市畜産課の担当者は「今までは飼料配送車を中心に警戒していたが、今後は一般の車両の移動にも警戒を強めなければ」。消毒ポイントを増やすなどの対応を検討するという。

 全国3位(2006年)の畜産産出額を誇る鹿屋市の石神晃二・農政部長も「自主消毒ポイントの増設など防疫態勢の強化を急ぐ」と気を引き締めた。

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