尼崎東署は8日、会社や店舗などに客を装って侵入し盗みを繰り返したとして、窃盗と詐欺罪で起訴されている住所不定、無職の望月健志被告(30)を地検尼崎支部に最終送致し、捜査を終結したと発表した。
同署によると、望月被告は09年1月から10月までの間、不動産会社や古美術店などに客を装って入り、すきを見て店員の財布などを盗み、クレジットカードを使用した、としている。全国各地のインターネットカフェやホテルを転々とし、盗みを繰り返していたが、同署が指名手配し、昨年10月に愛知県で逮捕された。一連の捜査から、14都府県で57件、約930万円の被害を確認した、としている。「盗んだ金は、生活費やパチスロに使った」と供述しているという。【加藤美穂子】
〔阪神版〕
毎日新聞 2010年6月9日 地方版