日替わりコーナー紹介

ロケ日記
■2007年10月22日(月)放送分
 今回の指令『広島市西区』 藤村伊勢

原爆による被害も免れ、昔ながらの街並みが未だに残っている場所が広島市内にあります。
それが、西区の草津。
草津といえばまず、草津港が思い浮かびますが、なんとここは牡蛎の養殖が日本で初めて行われた場所でもあります。私が訪れた時期は、一度水揚げした牡蛎の殻をきれいにしてまた海にもどすという作業の真っ最中。私も、殻についたフジツボ取りを体験しました。こうやってから海に戻したあと、さらに大きく美味しく育った牡蛎が市場に出荷されてみんなの食卓に届くわけです。
そして、草津港で取れた魚で作る草津の名産品が、かまぼこ。草津のふるさとの味です。今回、草津公民館の松本館長の案内で向かった「坂井屋」さんでも、昔ながらの方法でひとつひとつ丁寧にかまぼこが作られています。もちろん手作り。あなごやごぼうの入ったかまぼこも開発されて、これがまた絶品でした。そして、私が生まれて初めて見せていただいたのが「飾りかまぼこ」です。これが、かまぼことは思えないほど繊細で色とりどりな模様で美しい。今では需要がだんだんと少なくなって来ているそうですが、昔はお祝い事には欠かせないものだったそうです。
次に向かったのが、大きな瓦屋根の昔ながらの見事な建物。立ち止まって写真を撮っていく人の姿がたくさん見られました。造り酒屋の小泉本店です。大きな瓦屋根が午後の日差しを浴びてキラキラ輝き、その向こうには山が見え、なんだか時間がゆっくりと流れている気がしました。
家のすぐそばを線路が通り小さな踏切が点在する草津の町、何だか昔懐かしいような香りがしました。今ではだんだんと減ってきているご近所付き合いも、まだまだ健在だそうです。突然の訪問にも、まるでご近所さんのように温かく接してくださった草津の皆様、どうも有り難うございました。
(11月2日更新)



BACK

Copyright (C) 2007, RCC BROADCASTING CO.,LTD. All rights reserved.