「iPhone4」のアナリスト評価:「目覚しい」が「予想通り」
6月10日9時20分配信 ウォール・ストリート・ジャーナル
米アップルが7日に「iPhone(アイフォーン)」の最新機種「iPhone(アイフォーン)4」を発表したが、アナリストの間ではこの最新機種をめぐり、興奮と、今回の発表が予想通りだったことによる失望と評価が交錯したようだ。
テクノロジー系ブログの「ギズモード」が4月に「アイフォーン4」の試作品を入手し詳細を公表していたことから、アナリストのほか、アップルに対するハードルを高く設定する傾向があるアップル注目者はやや興ざめしていた可能性がある。アップルの株価は7日、2%近く下落した。しかし、アナリストらはアイフォーン4がアップルにとってアイフォーン機種の買い替えサイクルをけん引するとともに、潜在的なアイフォーン・ユーザーが最新機種の発売を待っていると確信していると強調した。
トーマス・ウィーゼル・パートナーズのダグ・リード氏は、アップルの投資家は「アイフォーン4に伴う携帯機種の大幅な買い替えを既に予想していた」と指摘した。また、マスクワイヤーのアナリストらは、他の新製品に関する発表も期待していたと明らかにした。同アナリストらは「全体としては、アイフォーン4の発表は予想通りで他の発表がなかったことはやや失望的だとみている」と指摘した。
しかし、パイパー・ジャフレーのアナリスト、ジーン・マンスター氏は、「発表されたアイフォーン4の機能は予想通りだったが、この最新機種が他の選択肢と比較してはるかに高度であることは事実だ」と主張。他のアナリストらの間でもアイフォーン4について「目覚しい」とか「すばらしい」、「かっこいい」といった声が上がっている。
またアナリストらは、アイフォーン4がこれまでのアイフォーン機種と比較して早い時期に世界的に発売されることも、同機種の速いペースでの普及につながるとみている。アイフォーン4は今月24日には米国だけでなく英仏独と日本でも発売される。さらにアップルは今年7月までには23カ国、9月までには88カ国での発売を計画している。UBSのメイナード・ウム氏は、これは現在の販売台数予想を上回る可能性を意味することにもなろうと指摘した。
アナリストらはさらに、無線LAN(構内通信網)経由の無料ビデオ通話「フェースタイム」機能が販売増をけん引する可能性があると指摘した。バークレイズのアナリスト、ベン・レイツェツ氏は、フェースタイムという「機能はWi-Fi(ワイファイ)回線でアイフォーン4機種間でのみで使用可能なことから通常よりも買い替えが進む」結果となる可能性があるとの見方を示した。
しかし、アナリストの一部は、AT&Tが直面するネットワーク問題がアップルにとって障害となる可能性があると指摘。トーマス・ウィーゼルのリード氏は、「米消費者はネットワークの質に一段と注目していることから、米国での販売の伸びはこれまでの機種より遅れると予想している」と言及した。アナリストらは、2011年序盤にアイフォーンがベライゾンのネットワークを利用できるようになると引き続き期待している。
また、ドイツ銀行のアナリスト、クリス・ウィトモア氏は、AT&Tが新規2年契約を結ぶ既存の同社顧客にアイフォーン4の購入に対し販売奨励金を提供するという早期更新方針を採っていることは、AT&Tがアップルとの「独占契約が切れる前に顧客に2年契約を結ばせようという計算した動きである」とともに、来年第1四半期に「ベライゾンでアイフォーン向けサービスが始まる前兆である可能性が高い」と指摘した。
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トーマス・ウィーゼル・パートナーズのダグ・リード氏は、アップルの投資家は「アイフォーン4に伴う携帯機種の大幅な買い替えを既に予想していた」と指摘した。また、マスクワイヤーのアナリストらは、他の新製品に関する発表も期待していたと明らかにした。同アナリストらは「全体としては、アイフォーン4の発表は予想通りで他の発表がなかったことはやや失望的だとみている」と指摘した。
しかし、パイパー・ジャフレーのアナリスト、ジーン・マンスター氏は、「発表されたアイフォーン4の機能は予想通りだったが、この最新機種が他の選択肢と比較してはるかに高度であることは事実だ」と主張。他のアナリストらの間でもアイフォーン4について「目覚しい」とか「すばらしい」、「かっこいい」といった声が上がっている。
またアナリストらは、アイフォーン4がこれまでのアイフォーン機種と比較して早い時期に世界的に発売されることも、同機種の速いペースでの普及につながるとみている。アイフォーン4は今月24日には米国だけでなく英仏独と日本でも発売される。さらにアップルは今年7月までには23カ国、9月までには88カ国での発売を計画している。UBSのメイナード・ウム氏は、これは現在の販売台数予想を上回る可能性を意味することにもなろうと指摘した。
アナリストらはさらに、無線LAN(構内通信網)経由の無料ビデオ通話「フェースタイム」機能が販売増をけん引する可能性があると指摘した。バークレイズのアナリスト、ベン・レイツェツ氏は、フェースタイムという「機能はWi-Fi(ワイファイ)回線でアイフォーン4機種間でのみで使用可能なことから通常よりも買い替えが進む」結果となる可能性があるとの見方を示した。
しかし、アナリストの一部は、AT&Tが直面するネットワーク問題がアップルにとって障害となる可能性があると指摘。トーマス・ウィーゼルのリード氏は、「米消費者はネットワークの質に一段と注目していることから、米国での販売の伸びはこれまでの機種より遅れると予想している」と言及した。アナリストらは、2011年序盤にアイフォーンがベライゾンのネットワークを利用できるようになると引き続き期待している。
また、ドイツ銀行のアナリスト、クリス・ウィトモア氏は、AT&Tが新規2年契約を結ぶ既存の同社顧客にアイフォーン4の購入に対し販売奨励金を提供するという早期更新方針を採っていることは、AT&Tがアップルとの「独占契約が切れる前に顧客に2年契約を結ばせようという計算した動きである」とともに、来年第1四半期に「ベライゾンでアイフォーン向けサービスが始まる前兆である可能性が高い」と指摘した。
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最終更新:6月10日9時20分