中日スポーツ、東京中日スポーツのニュースサイトです。ナビゲーションリンクをとばして、ページの本文へ移動します。

トップ > 中日スポーツ > 大リーグ > 紙面から一覧 > 記事

ここから本文

【大リーグ】

松坂 日米通算150勝!! 第3子へウイニングボールを

2010年6月9日 紙面から

インディアンス戦に先発し、日米通算150勝をあげたレッドソックス・松坂=プログレッシブ・フィールドで(共同)

写真

 【クリーブランド=マイケル・シルバーマン】松坂、第3子に届ける日米通算150勝−。レッドソックスの松坂大輔投手(29)は7日、敵地のインディアンス戦に先発し、8イニング4安打無失点の快投で日米通算150勝(日本で108勝)を達成した。登板285試合での到達は、2リーグ制となった1950年以降に入団した選手としては先輩の西武・西口の319試合を超える“最速”ペース。試合後は3月に授かった第3子のまな娘に記念のウイニングボールを渡すことを明かし満面の笑みを浮かべた。

 ウイニングボールはしっかりポケットにしまいこんだ。3月18日、大事な家族に新しく加わった第3子(女児)の小さな手に握らせるためだ。

 「自分のためにというよりは、3人目の子どもに意味のある、まともなウイニングボールを渡すことができるからよかった」。松坂が安堵(あんど)感を漂わせながら今季5勝目、日米通算150勝の余韻にひたった。

 細心の注意を払い、立ち上がりに臨んだ。今季は7試合で1回が計13失点。その鬼門を無難に切り抜けると、松坂が一気にリズムに乗った。カットボールを軸に8イニングを4安打無失点。奪三振は5と少なめでも、効率的にアウトを重ね節目の白星をたぐり寄せた。

 オフは自主トレで日本を離れ、愛する家族を残して単身アリゾナ州で約1カ月を過ごした。すべては昨年の汚名を返上するため。登板285試合目の150勝達成は日本プロ野球が2リーグに分かれた1950年以降に入団した選手として最速だった西武の西口(319試合)を上回るハイペース。“平成の怪物”にまた新たな勲章が加わった。「通過点だけど大きな節目だった。最速? 早いに越したことはない。西口さんには電話して伝えます」。西武の後輩として礼儀も忘れなかった。

 「僕はそのまま(9回も)いくつもりだった」。自身初となるメジャー初完封は首脳陣の判断で持ち越し。もちろん家族の宝物をもうひとつ増やすため、松坂が必ず達成するつもりだ。 (ボストンヘラルド紙記者)

 

この記事を印刷する

中日スポーツ 東京中日スポーツ 中日新聞フォトサービス 東京中日スポーツ