ワゴン車が２人はねる　殺人容疑で捜査

　１０日午前１時１５分ごろ、札幌市北区北１９条西３丁目の路上で、近くに住む金舛政利さん（６０）と知人の小山内陽子さん（５９＝同市南区）が軽乗用車にはねられ、小山内さんが約３時間後に死亡、金舛さんも頭などに重傷を負った。２人をはねた車は現場に放置され、運転手は小山内さんの所有とみられる車で逃走した。

　北署は、金舛さんが「車が自分たちに向かって突っ込んできた」と話していることなどから、殺人事件として捜査している。

　北署によると、付近の住民が「交通事故が起きたようだ」と１１０番した。事件後、金舛さんと同居する親族男性の行方が分からなくなっており、何らかの事情を知っているとみて同署が捜している。

　午前３時ごろの現場では、軽乗用車が歩道に乗り上げ、バンパーの前方右側が約４０センチ四方にわたりへこんでいた。捜査関係者が現場に規制線を張ったりレッカーの準備をしたりするなど、物々しい雰囲気に包まれていた。

　現場はＪＲ札幌駅から北に約２キロの住宅街。（共同）

　［2010年6月10日8時1分］