石原裕次郎さんと美空ひばりさんという昭和のスーパースターが“デュエット”することが8日、明らかになった。2人が別々に歌った歌声の音源を最新技術で合成し、マリリン・モンローが歌った「帰らざる河」など3曲を収録した“奇跡のデュエットCD”を制作。2人の曲が交互に収録されたアルバム「世紀のビッグショー」全4作品(7月7日発売)の購入者にプレゼントされる。
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時空を超えて裕次郎さんとひばりさんという2大スターによる超大型デュオが“結成”された。
2人のコラボレーションは以前からファンの要望があったことに加えて、今年が日本のレコード産業100周年という節目に当たることから企画された。裕次郎さんはテイチク、ひばりさんはコロムビアレコードに残されている膨大な量の音源から、カバー曲を中心に2人が同じ楽曲を歌っている約50曲をピックアップ。スタッフが双方を聴き比べてテンポ、音程、雰囲気などがぴったり合う3曲を選んだ。
これを最新技術で加工しデュエットに仕立て上げた楽曲は別々の音源とは思えない完成度。制作に携わったスタッフも「本当に奇跡的ですよ」と感心するほどの出来栄えとなった。
2人は過去に5回しか共演しておらず、“裕次郎&ひばり”でデュエットしたのは70、72年にテレビの歌番組で披露した2回だけ。合成とはいえデュエットでCDを制作するのはもちろん初めて。「帰らざる河」のほか、旗照夫の歌唱で知られるムード歌謡のスタンダード「あいつ」、ジャズのスタンダード「アゲイン」の3曲がデュエットでよみがえった。
「世紀の‐」(税込み5000円)は裕次郎さん、ひばりさんの歌を交互に収録した3枚組みアルバム。オリジナル曲集「ヒットパレード」とカバー曲集「二人の愛唱歌」がそれぞれ上下巻で計4タイトル、全作品で200曲入りという大ボリュームになる。1タイトルごとに応募券がついており、4枚一組みで応募するとデュエットCDが全員にプレゼントされる。発売日は2人の命日(ひばりさんは6月24日、裕次郎さんは7月17日)の間の7月7日。七夕の日に2人からのハーモニーのプレゼントが届く。