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【芸能・社会】

裕次郎 ひばり CDで夢コラボ 4巻200曲 七夕に発売

2010年6月9日 紙面から

 石原裕次郎、美空ひばりと昭和の2大スターの初コラボレーションCD「世紀のビッグショー」が発売されることが8日、発表された。各100曲ずつ計200曲の大ボリュームで、発売日は7月7日。2作品全4巻の購入者には特典として、「帰らざる河」など3曲の夢の“デュエット”が入ったお宝CDをプレゼント。亡くなったスター同士のデュエットは初の試みだという。

 CDは、2人のオリジナル100曲を集めた「ヒットパレード」(上下巻)と、カバー100曲を集めた「二人の愛唱歌」(同)で各巻5000円(税込み)。

 各巻2人の歌を交互に収録した。2人が所属したレコード会社のテイチクとコロムビアがレコード発売100周年を記念し、合同で企画した。

 裕次郎さんは1987年7月17日、ひばりさんは、89年6月24日に亡くなった。今年はそれぞれの二十三回忌の中間の年。命日の間をとった七夕発売は、天の川をはさんで“スター”同士が歌ってもらえたら、の思いをこめた。

 特典の“デュエット”曲は、同名映画の主題歌「帰らざる河」、ムード歌謡のスタンダード「あいつ」、映画「ロード・ハウス」の主題歌「アゲイン」の3曲。

 2人が歌った同じ作品約50曲をピックアップし、雰囲気やテンポがピッタリな3曲を最新技術でデュエットに仕上げた。2人の番組でのデュエットはあったが、CD化は初めてだ。

 「帰らざる河」は、マリリン・モンローが劇中で歌ったことでも知られる曲。裕次郎さんは76年のアルバム「ノスタルジア」で録音、同様のアレンジの曲をひばりさんが82年のリサイタルで歌った。裕次郎節とひばり節が見事に融合。ひばりさんの最後の担当ディレクター宅間正純さんも「完ぺきだと思います」と自信の曲だ。

 応募は各上下巻の応募券4枚1組をはがきにはり、〒105 8482 コロムビアミュージックエンタテインメント第2マーケティング部 美空ひばり・石原裕次郎「奇跡のデュエットCD」プレゼント係へ。第1回締め切りは7月31日消印有効。

◆初共演は花の贈呈役で

 ひばりさんは1949年8月「河童ブギウギ」、裕次郎さんは56年8月「狂った果実」でレコードデビュー。2人の初共演は58年5月25日、東京・両国国際スタジアムで実現した。ひばりさんのショーに裕次郎さんが花を贈呈する役で同じステージに立った。

 ラジオ番組「美空ひばりアワー」で、裕次郎さんの兄の石原慎太郎氏(77)がひばりさんを絶賛したのがきっかけだった。

 58年8月に雑誌「平凡」の企画で初対談(同年10月号で掲載)。64年1月の日本テレビ「今晩は裕次郎です」最終回にファンの要望でひばりさんが出演するなどしたが、レコード会社や映画会社が違ったことから、共演は「番組で数回では」(石原プロ)と多くなかったという。

 

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