落合監督と言葉を交わす浅尾(左)と高橋(中)=Kスタ宮城で(小嶋明彦撮影)
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岩瀬につなぎたい。岩瀬の快挙を後押ししたい。強い思いはあるが、高橋と浅尾はあえて意識はしていない。自分の仕事をしっかりすることが、守護神の力になると信じている。年上の高橋は、2人の気持ちを代弁するかのように言った。
「(岩瀬の記録を)意識しちゃうと打たれるので、とにかく目の前に集中して投げたいです」
竜が誇る左右のセットアッパーも不本意な内容が続いている。高橋は最近5試合で6失点。だから先輩の記録は“無視”して、まず自分の投球に集中する。
右腕の浅尾も登板2試合連続で失点。5日のロッテ戦で1失点、7日は上本にソロを浴びた。「ボクも連続で(点を)取られているので、抑えられるように頑張ります」。こちらも自分の仕事に徹する構えを見せた。
この日の練習では、ともに体のキレを取り戻すため、Kスタ宮城のスタンドを使って、階段の上り下りやジョギングなどで汗を流した。2人が登板する試合は、僅差(きんさ)でリードしている可能性が大きい。高橋と浅尾が自分の仕事をまっとうした時、きっと栄光の道は開かれる。 (清水裕介)
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