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【プロ野球】阪神・矢野が引退危機 右ひじ痛悪化で登録抹消2010年6月9日 紙面から 阪神の矢野燿大(あきひろ)捕手(41)が引退危機に陥った。右ひじ痛の悪化で8日、出場選手登録を抹消。鳴尾浜球場で治療を行った。一昨年オフに手術しながらもなかなか良化の兆しが見えず、「何をすればいいんやろというのがある」と苦悶(くもん)の表情を浮かべた。 今季最長4時間11分の熱戦となった7日のソフトバンク戦後、矢野がある決断を下していた。「自分がいることで、チームに迷惑かかるのが一番つらいから」。現在の捕手2人体制を踏まえ、自ら2軍での再調整を申し出た。 一昨年オフ、メスを入れた右ひじ。昨シーズンも苦しめられたが、今季も“爆弾”と化していた。シーズン当初はなんとかプレーできる状態を維持していたが、「この1カ月半くらいずっと調子悪かった。ここ2、3日さらに良くなかった」と言う。 今季は代打で8試合に出場。4月25日の中日戦ではその後に守備にもついている。ただ、5月8日の広島戦を最後に出場はなかった。「ピッチャーとキャッチボールするのもしんどい」「バットを振るのも最近つらい」という現状だった。 「グラウンドで自分もキャッチャーとして守りたい。ファンに姿を見てもらえるように頑張りたい」と、当然ながら一刻も早い復帰を目指す。ただ、関係者によると、痛み止めの注射も今はほとんど効果がないという。 昨オフの契約交渉で年俸2億1000万円から66・7%ダウンとなる7000万円(金額はいずれも推定)でサインした。大幅減俸が物語るように、功労者にとって今年は背水のシーズンだった。背番号39が野球人生最大の苦境に立たされている。 (島田明)
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