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民主党の小沢一郎前幹事長(68)から、枝野幸男幹事長(46)への「引き継ぎ」が9日、国会内で行われた。政治とカネの問題で身を引いた剛腕から、反小沢急先鋒(せんぽう)へのバトンタッチとあって注目されたが、所要時間は何と2分。小沢氏はその後の取材には約8分も応じ、今後は「一兵卒」として参院選に協力すると表明。“アリバイ”のような引き継ぎを終えた枝野氏は「ありがたい」としながらも、小沢氏と二人三脚の全国行脚は、半笑いで全面否定した。
小沢氏が民主党幹事長室に入ったのは午後4時55分。満面の笑みを浮かべ、腹心の細野豪志幹事長代理(38)の出迎えに「おうっ」と一声。120秒後、あっという間に出てくると、取材が設定された部屋に登場した。
インスタントラーメンも作れない“瞬殺”。取材開始に間に合わない記者が続出する中、小沢氏は「引き継ぎと言っても国務大臣のような行政上の引き継ぎの形式をとることじゃありませんから、特別なことは何もないですけど」。難航する参院選沖縄選挙区の候補者擁立について「若干」話したという。
小沢氏は7日の両院議員総会を欠席。「反小沢」の象徴、枝野氏へ引き継ぎが済んでおらず「9日に引き継ぎが行われる」こと自体がニュースになる異常事態だった。枝野氏は細野氏を介し、会談の実現を要請していた。
当初の予定より数時間遅れてスタート。複数の関係者によると、冒頭取材OKの枝野氏とNGの小沢氏サイドの綱引きがあったという。結局、枝野氏との2ショットで対比されることを嫌ったのかNGになり、アリバイのような一瞬の会談に。一方で小沢氏は異例にも取材に応じ、7分40秒も語った。
ただし、中身は引き継ぎよりも辞任の経緯。政治資金問題を巡り「昨年から責任を痛感していた」と告白すると、「一刻も早く新体制に」と考えていたが、幹事長として「一人で辞めるのは無責任になる」と踏みとどまっていたと説明した。
鳩山由紀夫前首相(63)が小沢氏を“道連れ”に辞任したとの見方が浸透しているが、その説もやんわり否定。鳩山氏、輿石東参院会長(74)と3人で会った際に「話し合ってお互いに身を引こうとなりました」と話した。
今後については「新しい体制で国民の信頼を回復し、参院選のいい結果が出ますように」とエール。「一兵卒として当面、参院選勝利に向けて微力を尽くしたい」と表明した。菅執行部との対立は当面、避けた方が得策との判断と見られるが、小沢氏周辺では「9月の代表選に独自候補擁立を」の声は根強い。
「皆さんには大変お世話になりましたが、これが最後のことになると思います」。自身と側近で固めた副幹事長が集う“小沢支配”の象徴だった幹事長室を去った小沢氏。それでも枝野氏より大量のフラッシュを浴びた。この日も、辞めた小沢氏が主役だったのは間違いない。
(2010年6月10日06時03分 スポーツ報知)
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