2010.06.08 Web posted at:  10:46  JST Updated - CNN
USA

89歳の名物記者が引退、イスラエルめぐる発言で非難集中

ワシントン(CNN) メディア大手の米ハースト・コーポレーションは7日、長年ホワイトハウスを取材してきた名物記者ヘレン・トーマス氏(89)の即日引退を発表した。

トーマス氏はJ・F・ケネディ大統領が選出された1960年からホワイトハウスを取材してきた最長老記者で、最近ではハーストと契約して系列の新聞向けにコラムを執筆していた。しかし先週、取材に答えて「(イスラエルは)パレスチナから出て行け」と述べた発言が動画共有サイトのユーチューブに掲載され、批判を浴びていた。

トーマス氏は4日には自身のウェブサイトでこの発言について謝罪した。しかしその後も批判は収まらず、ハーストに対してトーマス氏を辞めさせるべきだとの圧力が高まっていた。

引退発表に先立ち、ギブズ大統領報道官も7日午前、「あの発言は不快であり、非難されてしかるべきだ」と批判。ホワイトハウス記者会も非難声明を発表していた。

問題にされた発言は、トーマス氏が情報サイトのラビライブ・ドット・コムのインタビューで述べたもので、イスラエルのユダヤ人はどこへ行けばいいのかと質問されたトーマス氏は「ポーランドでもドイツでもアメリカでも、どこへでも帰ればいい」と発言。これが反ユダヤ的とみなされた。

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