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ホワイトハウスの名物記者、引退表明 発言が批判浴びる

2010年6月9日2時30分

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写真:ホワイトハウスで昨年8月、オバマ大統領から誕生祝いのケーキを贈られたトーマスさん=ロイターホワイトハウスで昨年8月、オバマ大統領から誕生祝いのケーキを贈られたトーマスさん=ロイター

 【ワシントン=望月洋嗣】1960年から米ホワイトハウスを担当してきた記者、ヘレン・トーマスさん(89)が7日、引退を表明した。イスラエルのユダヤ人に対し「ドイツやポーランドに帰れ」などと語ったことが広まり、ホワイトハウス記者会もトーマスさんの待遇見直しを決めた。会見室の最前列で歴代大統領に鋭い質問をぶつけてきた名物記者は、舌禍で姿を消すことになった。

 トーマスさんは先月27日、ホワイトハウスであったユダヤ系団体の催しで「パレスチナから出て行きやがれと、伝えて」「(ユダヤ人は)ドイツやポーランド、米国に帰ればいい」などと話し、それがビデオ撮影された。

 この映像がネット上に流れ、非難の声が上がった。トーマスさんは4日「深く後悔している」と謝罪したが、ホワイトハウス記者会は7日、トーマスさんに認めてきた会見室最前列の席での取材特権を見直す意向を示した。ギブズ大統領報道官も同日の会見で「発言は侮辱的で非難すべきだ」と述べた。

 レバノン系米国人のトーマスさんはケネディ政権時代からUPI通信記者としてホワイトハウスを担当。現在は複数の新聞や雑誌を発行するハースト社でコラムニストをしている。

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