テレビカメラ30台を含む報道陣約200人が駆けつけ、全国29の映画館で生中継。会場と合わせ約1万4000人のファンが見つめる中、大島がリベンジを果たした。
「去年は、ファンのみんなに背中を押してくださいとお願いしましたが、今年は1位をもらいました。だから、今年は私に付いてきてください!」。感謝の気持ちをファンに伝えると、チャームポイントの大きな瞳から涙がこぼれ落ちた。
大島の得票数は3万1448票。昨年の総選挙の覇者で、今回3万851票の前田を597票差でかわした。2日の中間発表で大島は1万9465票で2位。前田は2万966票。8日の投票締め切りを控え、前田のV2が確実視されていたが、大島は「今年は去年より、順位が下がると思っていて…。そうなったらこんな怖いことはないなって思っていました」と苦しかった胸のうちを吐露した。
AKB48とSKE48(名古屋市中区栄を拠点に活動するユニット。SAKAEのS、K、Eから)のメンバーら104人が競う総選挙の“公示”は3月25日に発表され、以後、メンバーは各イベントでアピールしてきた。
投票は新曲「ポニーテールとシュシュ」発売の5月26日にスタート。新曲に同封されている投票券などによる投票は2週間受け付け、投票は第3者機関のデータ会社が管理。開票には弁護士が立ち会う“厳戒態勢”で行われた。
前回1位の前田の得票は4630票。今回トップの大島はその約6・8倍を獲得した。前回の総投票数は約6万で、今回の総投票数は計算上、約40万8000票。永田町も真っ青の大注目の選挙となった。
8月18日発売予定の新曲(タイトル未定)を歌う上位21人の新リーダーとなった大島は「AKB48は日本一のアイドルグループとして、輝き続けます」とさらなる飛躍を誓っていた。