Gmail Hacks
- Gmail を使う上で知っておいたほうがよいTIPSや注意点など。
- Subject や本文は UTF-8 になります
- やたらと Quoted-Printable でエンコードされます
- テキストファイルの添付
- 半角カタカナ
- base64 エンコード時の改行
- Message-Id が重複するメールの受信
- 自分が送信したメールの受信
- 添付ファイルのファイル名
- 日本語文字列の検索
- https での通信
- Gmail Notifier
- To: や Reply-To: の書き換え
- Reply-To: アドレスの設定
- 日本語 Subject の文字化け
- Subject に余分なスペースが挟まる
- 文中のスペース
- MLでのGmailの利用
- Filter の条件
- Filter に適用されている label
- SMTP経由での送信
- ISP系Web Mailでの影響
- MUAを使ってmailを読み書きする
- 参考
Gmail を使う上で知っておいたほうがよいTIPSや注意点など。
主にはせがわの日記が出処です。
なお、「更新日時:2006/08/23 18:52:38」という古い情報なので、現在のGmailとは合致しない部分もあります。ご注意ください。(更新日時はこの注意書きを入れた時点で更新されています)
Subject や本文は UTF-8 になります
UTF-8 を base64 や Quoted-Printable でエンコードして送信しますので、受信側がUTF-8に対応していない場合、文字化けして読むのに苦労します。
やたらと Quoted-Printable でエンコードされます
文章のほとんどが日本語であっても、メールの先頭がASCII文字だった場合や、他のメールへの Reply の場合などには QP でエンコードされます。QP の場合、UTF-8 の1バイトが3バイトに膨れ上がりますので、メールのサイズは大きくなります。
テキストファイルの添付
テキストファイル(*.txt)を添付すると、その内容や文字コードに関係なく、Quoted-Printableでエンコードされます(Content-Type は text/plain)。
半角カタカナ
UTF-8ですので、半角カタカナを含めて送信することはできますが、半角カタカナを含むISO-2022-JP(もどき)なメールを受信した場合には、文字化けを起こします。
base64 エンコード時の改行
GMailで書いたメールの本文がbase64でエンコードされている場合、そのメールをデコードすると、改行コードはCR/LFではなくLFのみになります。
Message-Id が重複するメールの受信
MLにクロスポストされた場合や、To に自分のアドレスとML宛て両方が記載されていた場合など、同じMessage-Id:のメールを重複して受け取ることになります。この場合、(おそらく)先に受信したほうのみが優先的に表示され、もう一方のメールは受け取ることができません。
※実際に、Message-Id: だけで重複をチェックしているのかどうかは不明です。
自分が送信したメールの受信
ML宛てなど、自分がGMailから送信したメールを受信した場合、Sent Mail に残っている送信控えが優先されるため、自分が送ったメールを受信することはできません。上の Message-Id の重複したメールの扱いと同じだと考えられます。
※ML宛てに出したものでも、まれに Inbox に配送されることもあります。
添付ファイルのファイル名
IEを使うと、特定条件下で添付ファイルのファイル名が意図しないものになってしまいます。Mozillaなどでは発生しません。
※一度、自分宛てなどに送り、ファイル名がどうなるかを確認することをお勧めします。
日本語文字列の検索
日本語文字列を検索する場合は、ダブルクォートで囲む必要があります。
https での通信
ログインするときに https でアクセスしていれば、ログイン後も https が継続され、メールの読み書きも https となりますが、ログインする際に http でアクセスしていると、認証時のみ https となり、その後の操作はすべて http となります。
ブックマークに追加するときには明示的に https にしましょう。
Gmail Notifier
Gmail Notifierを利用すると、2分程度の間隔で、Gmailへの新着メールをチェックしてくれます。
Gmail Notifier 自体は https ではなく http を使って通信しているようですが、通信内容は何らかのエンコードが施されているとのことです。
ちなみに、Webブラウザで Gmail を表示させているだけでも、2分間隔で定期的に新着メールを受信して表示してくれますので、Web ブラウザを常時起動させているときには、Gmail Notifier は不要です。
To: や Reply-To: の書き換え
Gmail でメールを受信した場合、受信したメールの To: や Reply-To: に指定されているアドレスは、大文字が小文字に変換されて表示されます。また、そのメールに Reply した場合にも大文字を小文字に変換したアドレス宛てとなります。
ですので、MLなどで大文字・小文字を区別するようなシステムの場合、注意してアドレスを手で書き換えてやる必要があります。
Reply-To: アドレスの設定
Setting の Reply-to address: に "<>" と指定しておくと、自分の送信するメールの Reply-To を空にすることができます。
日本語 Subject の文字化け
ISO-2022-JP な日本語 Subject にて、1B 24 42 で始まる JIS X0208-1983 ではなく、1B 24 40 で始まる JIS C6226-1978 なものは、Gmail では文字化けして表示されます。
ちなみに、base64 でエンコードされた状態では、JIS X0208-1983 は =?ISO-2022-JP?B?GyRC… で始まり、JIS C6226-1978 は =?ISO-2022-JP?B?GyRA… で始まります。
Subject に余分なスペースが挟まる
Subject が複数行にわたってMIMEエンコードされているメールを受信し、それに返信した場合、Subject に不要なスペースが挟み込まれることがあります。
文中のスペース
文中にある全角スペースは消えてしまい、表示されません。 半角スペースは、行頭にある場合に限り消えてしまいます。
MLでのGmailの利用
MLサーバ上にGoogleメール用の漢字変換フィルタ を設置することにより、Gmailからのメールも文字化けせずにMLに配信できます。
Filter の条件
Gmailのヘルプにも記載されているとおり、ORで条件を連結することにより、複数の条件にマッチする Filter を設定することができます。ただし、ここで記述する "OR" は大文字で記述する必要があり、小文字で "or" と記述した場合には正常に Filter が働きませんので、注意が必要です。
Filter に適用されている label
Filters の設定で、Apply label に指定されている label をリネームした場合、label はリネームされますが、Filters の設定はそのままリネームされずに残ります。この時点で、Filter の条件に合致するメールを受信した場合、リネーム前の label が自動的に作成され、該当メールにはそのリネーム前の label が適用されます。
SMTP経由での送信
GmailにSMTPで接続してメールを送信した場合、From: はGmailアカウントに書き換えられます。また、Body が base64 でエンコードされることがあります。
ISP系Web Mailでの影響
Gmailから送信した日本語のメールを、ISPのWebMail?サービスを利用して読んだ場合。
サービス名 | ISP | |
Mail On | OCN | 文字化けで読めない |
DTI Tools | DTI | 読める |
UbiqMail? | FreeBit?系 | 読める |
さくらインターネットレンタルサーバ ウェブメール | さくら | 読めるが、Subject中の半角スペースがアンダーバーになる |
メールぴょん | ぷらら | 読める |
MUAを使ってmailを読み書きする
POP/SMTP_AUTH over SSLで読み書きできます。
Becky!v2での設定
「メールボックスの設定」 「基本設定」→「SMTPサーバー」→「SMTPS」にチェック 「詳細」 SMTPのポート番号 465
「SMTP認証」チェック、「CRAM-MD5」チェック、「LOGIN」チェッ ク、ユーザーIDやパスワードは空欄
SSLITLS デフォルト、「クライアント証明書を使用」チェック 「ESMTPを使用」チェック
Winbiff2.43PL1での設定
ツール→ユーザー設定→「Gmailのアカウントを選択」→プロパティ
送信タブを選択して「SSLを使う」と「SMTP AUTH」にチェック
キーワード:
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