「学校うざいならぶっ壊せ」次女らに指示し母親逮捕

　中学１年生だった次女らに学校への破壊行為をそそのかしたとして、警視庁少年事件課は８日までに、暴力行為法違反の疑いで東京都町田市のスナック従業員の母親（３７）を逮捕した。また、実際に校舎の窓ガラスを割るなどしたとして同法違反の疑いで、次女（１３）の友人の中学生５人を逮捕。次女については児童相談所に通告した。

　母親の逮捕容疑は１月１３日夜、町田市のカラオケ店で、次女と友人の中学２年の少女（１４）が、中学の教諭に対する不満を話しているのを聞き、「そんなに学校がうざいならぶっ壊してきな。私の時は消火器をまいたり、窓ガラスを割ったりした」と言い、学校への破壊行為を教唆した疑い。「先輩の言うことをよく聞くんだよ」と次女をあおり、次女の友人には「年上なんだから、ちゃんと仕切らなきゃだめだよ」とけしかけた。

　少年事件課によると、次女らは翌日夜、中学の校舎の窓ガラス２枚（被害額約４万円）を投石で割り、正門などに近所の民家から持ってきた消火器６個を噴射するなどした。

　母親は「つい格好をつけて威勢のいいことを言ってしまった。まさかあそこまでやるとは思わなかった」と容疑を認めている。次女らは昨年夏ごろから喫煙や毛染めを教諭に注意されていた。町田市教育委員会も「保護者が逮捕されたと言うことはわれわれもビックリ」と驚きを隠せない様子だ。

[ 2010年06月09日 ]