包丁を持ってコンビニ店に押し入ったとして強盗未遂罪などに問われた富山市星井町1、アルバイト店員、井上宏一被告(21)の初公判が28日、富山地裁(中村仁子裁判官)であり、井上被告は起訴内容を認めた。検察側は「借金をしてまでパチンコにのめり込んでいた。動機に酌量の余地はない」と懲役4年を求刑。弁護側は「当日に自首し反省している」などと保護観察付きの執行猶予を求め、即日結審した。判決言い渡しは来月18日。
起訴状などによると、井上被告は先月1日午前3時40分ごろ、富山市綾田町1のコンビニ店で、男性店員に包丁(長さ約16センチ)を突きつけ「金を入れろ」と買い物袋を出して脅し、金を奪おうとしたとされる。井上被告は店員ともみ合いになり、何も取らず逃げた。【大森治幸】
毎日新聞 2010年5月29日 地方版