【デトロイト】米自動車メーカー、ゼネラル・モーターズ(GM)は世界で販売した自動車とトラック合わせて150万台のリコール(回収・無償修理)を実施すると発表した。ワイパー液体系統の不具合で発火の恐れがあることが理由だという。
今回のリコールの対象車には2006-09年型のビュイック・エンクレイブやキャデラックCTSをはじめ、シボレーの複数の車種に加え、GMCのピックアップトラックやSUV(スポーツ用多目的車)などが含まれる。
GMの米運輸省道路交通安全局(NHTSA)への届出によると、同社は2008年に実施したリコールで同問題の改修を試みたが、それ以降、改修を加えた車両で「熱が発生した事例」の報告を受けている。
トヨタ自動車の品質危機を受けて、このところ自動車の安全性をめぐるリコールに関し注目が高まっている。
GMはこれまでにこの問題を原因とした5件の発火のケースが報告されているが、けがや衝突の報告は受けていないとしている。
今回のリコール対象車のうち米国で販売された車両は140万台。カナダとメキシコなど米国以外が10万台強に上る。