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宮崎 都城で3頭が特徴的症状

6月9日 22時2分

家畜の伝染病、口てい疫が広がっている宮崎県で、9日、県西部の都城市で初めて畜産農家の牛3頭が口てい疫の特徴的な症状を示していることがわかりました。牛の検体の検査結果はまだ出ていませんが、農林水産省では、仮に感染していた場合の被害を最小限に抑えたいとして、牛を処分することを決めました。

口てい疫の特徴的な症状を示している牛が見つかったのは、宮崎県都城市の畜産農家です。農林水産省や宮崎県などによりますと、この農場で3頭の牛が「ただれ」などの症状を示しているということです。宮崎県では、口てい疫に感染しているかどうか調べるため、この牛の検体を東京の動物衛生研究所に送り、遺伝子検査をすることにしていますが、農林水産省では、仮に感染していた場合の被害を最小限に抑えたいとして、検査結果が出るのを待たずに、この3頭と同じ牛舎にいた牛のあわせて9頭を処分することを決めました。早ければ9日夜から処分の作業を始めることにしています。宮崎県内では、県東部の都農町や川南町、それに県西部のえびの市のあわせて2市5町で感染が確認されていますが、口てい疫の感染の疑いで家畜が処分されるのは都城市では初めてです。動物衛生研究所で行われる遺伝子検査は、10日の朝ごろ、結果が出るということです。山田農林水産大臣は、これまで口てい疫が発生していなかった都城市で、口てい疫に特徴的な症状を示す家畜が見つかったことについて、「写真で判定した段階だが、写真判定でまちがうことはまずない。私は、感染の疑いがあると思っている」と述べました。