２人目元教官、二審も実刑　少年院暴行事件の控訴審　広島高裁

　広島少年院（広島県東広島市）で収容少年に暴行を繰り返したとして、特別公務員暴行陵虐の罪に問われた元法務教官、松本大輔被告（３０）の控訴審判決で、広島高裁（竹田隆裁判長）は８日、懲役１年４月の実刑とした一審広島地裁判決を破棄し、懲役１年を言い渡した。

　５人が起訴された一連の事件で、２人目の二審判決。５月の広島高裁判決で執行猶予が付いた元主任教、官田原克剛被告（４４）＝確定＝と判断が分かれた。

　松本被告を含む元教官４人は、一審で懲役９月〜同２年６月の実刑判決を受け「重すぎる」とそれぞれ控訴していた。残る２人が広島高裁で公判中。元首席専門官、向井義被告（４８）＝起訴休職中＝は無罪を主張し、広島地裁で公判中。