遼くん“闘莉王魂”で日本を盛り上げる！

石川は全米オープン出場のため米国へ出発する Photo By スポニチ

　岡田ジャパンとの“共闘”で日本を盛り上げる！石川遼（１８＝パナソニック）が８日、初出場となる全米オープン（１７日開幕、米カリフォルニア州ペブルビーチＧＬ）に向けて成田空港から渡米した。サッカーＷ杯と同時期に開催される今季メジャー第２戦。同じように世界を舞台に戦うアスリートとして、日本代表に負けない活躍を誓った。

　米国と南アフリカ、ゴルフとサッカー。戦う場所も競技も違うが、世界を相手に戦うことは同じ。出発前、岡田ジャパンへのエールを求められた石川は「ゴールが決まった瞬間の感動や感激を日本の皆さんに１つでも多く伝えていただきたい」と語った。

　サッカー好きの石川とあって日本代表の強化試合、イングランド戦やコートジボワール戦もしっかりとテレビ観戦した。特にインパクトを受けたのが、イングランド戦でのＤＦ闘莉王のゴール。「闘莉王選手が先制点を取った時の僕の興奮は凄かったですよ」。米国でもＷ杯はテレビで観戦可能で、１４日のカメルーン戦などは熱い声援を送ることになりそうだ。

　石川自身も負けてはいられない。「僕も深夜に応援してくれてる方の目を覚ますようなショットやパッティングを見せたい」と、闘莉王のゴールのような活躍を宣言。「スポーツファンの皆さんに元気や勇気を与えるチャンスがあることを誇りに思う。スポーツ界全体で日本を盛り上げるビッグチャンス」とゴルフとサッカーの相乗効果も狙っている。

　会場のペブルビーチは２月の試合で２回ラウンドしたが、今回は世界一過酷とされる全米オープン仕様。石川も「世界一難しいセッティングだと思う」と深いラフと狭いフェアウエーに警戒感を強めている。攻撃的なゴルフでは苦戦必至だが、可能な限り自分のスタイルを貫く構えでいる。「素晴らしい成績は期待できないけど、ベストなプレーができれば予選は突破はできる。ひと回りでも大きくなって帰ってきたい」。現実的な目標を掲げつつ、日本を代表するゴルファーとして、世界最難関の戦いへと旅立った。

[ 2010年06月09日 ]