クラス替えの問題
気になるあの子と同じクラスになる確率

この問題の題材は、たけいさんよりいただきました。ご質問ありがとうございます。

問題
・コース別のクラス分けなどはなく、16クラス全て同じ条件
・1クラス約40数人(45人とでもしておきましょうか(^^; )
・で、「3年間同じクラスの人が少なくとも一人いる」確率を求める

さて、この問題をこの人数のまま行うと非常に膨大な計算になるので、かなり人数を減らした上で、次のように問題を差し替えたいと思います。
問題
9人の生徒を、3人ずつの3学級に分けるとする。
学年が上がるたびにクラス替えを行い、その方法は任意である。
このとき、Aさんが1学年のときに一緒だったBさんまたはCさんの少なくとも一方と3年間同じクラスになる確率を求めよ。

この問題は部屋分け問題の(7)で扱った問題に持ち込むことができると思います。
まず、第1学年では、(ABC)(DEF)(GHI)のように分かれていたとします。
1度に行われるクラス替えの方法の全事象は93・63=1680通りです。

[1] 2学年にあがったときに、Bさんのみと同じクラスになった場合
これは部屋分け問題の(7)とは少々異なります。
それは、Cさんが別のクラスになってしまうので、3人目の決め方は、一人減らした61通りになり、全部では 3(61×63)=360通りになります。
(最初の3は、何組で一緒になるかの場合の数)
第3学年にあがったときは、今度はABCの3人が同じクラスになっても構わないので、
3(71×63)=420通りです。
したがって、Bさんと3年間同じクラスになる確率は、
(360/1680)*(420/1680)=(3/7)*(1/4)=3/28です。
[2] 2学年にあがったときに、Cさんのみと同じクラスになった場合
これは[1]と同様に確からしいので、やはり3/28です。
[3] 2学年にあがったときに、BさんとCさんの両方とも同じクラスになった場合
1クラス目の決め方は 3×63=60通りです。
第3学年にあがったときは、再び[1][2][3]の全てのケースがあり得るので再び場合分けをします。
Bさん(Cさん)のみと同じクラスになった場合の数は360通り、
3人とも同じクラスになった場合の数は60通りですから、全部で780通りあります。
よって、このときの求める確率は、
(60/1680)*(780/1680)=(1/28)*(13/28)=13/784
以上[1][2][3]より、求める確率は(3/28)+(3/28)+(13/784)=181/784
およそ43/100のようです。
「少なくとも1人」という条件があると、このように面倒な場合分けが発生するので、今度は次のように問題を差し替えてみます。

問題
9人の生徒を、3人ずつの3学級に分け、その方法は任意である。
このとき、AさんとBさんが同じクラスになる確率を求めよ。

Aさんは何組になっても構いません。
Aさんが選ばれたクラスの残りの枠にBさんが入ればよいので、
求める確率は2/8=1/4 となります。

一般のn人ずつのmクラスであれば、全体はmn人、
Aさんが選ばれたクラスの残り人数n−1人、
Aさんを除いた全体の人数はmn−1人ですから、
一度のクラス替えで特定のBさんと同じクラスになる確率は
(n−1)/(mn−1)です。
よって、これにn=45、m=16を代入すれば答えは得られ、(計算式は省略)およそ267分の1となります。
人数が多くなれば多くなるほど、「−1」は誤差に近くなりますから、
1回のクラス換えでBさんと同じクラスになる確率はおよそ n/mn=1/m (1/クラス数)に近づきます。

クラス替えをして、特定の1人と同じクラスになる確率の計算機
人ずつクラス
 

2年連続の確率は
およそ回に1度の割合です。
3年連続の確率は
およそ回に1度の割合です。

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