赤松健が「ネギま!」の単行本で使っていた写植屋が、写植から完全撤退
デジタルと手作業を使い分けた漫画制作をしている『魔法先生ネギま!』の赤松健先生ですが、セリフは手張り写植を採用しています。
(中略) ところで今、マガジンのかなりの漫画がデジタル化してて、いまだに写植を 手貼りしてるのは「ネギま」を含めてごく少数らしいんですよ。(^^;) それで写植屋さんも廃業(?)しちゃって、いわゆる手貼り写植組は、入稿が 面倒になっています。この8年で、時代も変わったなぁ・・・。しみじみ。 (以下略)
そんな先生が単行本で写植をお願いしていた写植屋さんがついに写植から完全撤退したそうです。
ヤバい。(><) 単行本の「ネギま!」で使っていた写植屋さんが、とうとう写植から完全撤退 してしまったそうです。 マガジン本誌では、とりあえず別の(専門外の)業者さんに頼んでしのいでい るようですが、単行本は写植取り直しも多いので、対応できないとのこと。 それで、今後は特殊な業者を使うことになるので、単行本の原稿は早めに提出 して欲しいと言われてしまいました。 う〜ん。これからも、アナログ組は色々と不利な状況になりそうだなぁ。 かと言って、完全デジタル化にはスタッフみんな反対なんですよね。私も、 特殊処理以外には使いたくない。理由は色々。 ネギまは背景や小物が3Dポリゴンなので、デジタルの方が相性良いのは 分かってるんですけどね。
赤松健先生が完全デジタル化に消極的な理由ですが、例えば日経トレンディネットのインタビュー記事では以下のような発言をしています。
――では、逆に手描きの部分でのこだわりとはどういったところでしょうか。
赤松 パソコンで描くとどうしても線が一定になってしまいます。手で描くと、ペンの強弱が出て、生きた線が描けるんです。例えばパンチの拳を描くとしたら、手で描いた方が迫力が出ます。人間が描くと誇張しますよね。拳を身体よりも異様に大きく描いて、「ありえないだろう!」というようなバランスになります。こうした表現がパソコンではなかなか出せない、やはり迫力は違いますね。
最近はペーパーレス化している漫画家さんも多いんですよ。ペンタブレットなどを使って、パソコンの画面に直接描写するという手法ですね。でもそれだと先ほど言ったとおり、質感や強弱が出にくい。うちはペンの強弱の持つ味と、トーンの凹凸感を重要視しているので、フルデジタル化は考えていません。
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