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2010年6月8日(火) 19:25 |
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岡山市のビルの屋上で麦刈り
周囲をビルに取り囲まれた岡山市北区のある畑で、8日麦刈りが行われました。 この麦、実はある夢を実現するために栽培されたものなんです。
麦の名前はエンマー大麦。 今から1万年前古代メソポタミアからエジプトにかけて栽培されていた品種です。 京都大学に保管されていたモミを4年前、地元のビール会社の仲介でもらい受け、以来ここで栽培が続けられています。 その麦畑があるのは、実は岡山市の街のど真ん中北区天神町のオリエント美術館屋上です。 その理由は、日本には存在しないエンマー大麦の花粉が飛んで、周囲の麦畑の生態系を壊してはいけないという配慮からでした。 連作を嫌うこの麦は、美術館の屋上にある2箇所の栽培用地で学芸員の四角隆二さんの手で交互に植えつけられてきました。 今栽培されているのは去年の11月に籾蒔きされた物で、2月初めにカメラが入った時、麦はまだようやく緑の葉が伸び始めたばかりでした。 8日の刈り取りには、美術館のボランティアも加わって麦秋の畑に鎌を入れました。 およそ2アールの畑にそよいでいた麦は、30分ほどできれいに刈り取られました。 刈り取られた麦は、地下の駐車場で乾燥し脱穀した後、半分はパンに、残りの半分はビールにしたいと四角さん達は張り切っています。
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