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時速200キロ超「爆風雪崩」 北ア・抜戸岳 2人遭難死静岡山岳会 「自戒の念込め」報告書 岐阜県高山市の北アルプス・ 小田さんらは4人パーティーで、同月27日午前7時10分頃、抜戸岳山頂を目指して新穂高温泉を出発。午後3時頃、現場近くでベースキャンプのテント設営を始めたが、その約30分後に数百メートル先で雪崩が起きた。翌日からのルート探索をしていた私立高校教諭桑原義仁さん(当時48歳)と会社員塚田征義さん(同39歳)が巻き込まれた。 報告書では、事故の瞬間を「ふと顔を上げると2人が走っているのが見えた。何をしているのかと思った瞬間、山陰から膨大な雪煙が押し出してきた。雪煙は少し間をおいて、2人をのみ込んだ」と記している。 塚田さんが持っていた全地球測位システム(GPS)を解析した結果、時速70キロで吹き飛ばされていたことや発生当時の雪煙の状況などから、通常の雪崩とは異なる爆風雪崩と分かった。 国土交通省によると、爆風雪崩は「 報告書でも爆風雪崩について「想定外だった」としているが、事故当時は一度解けかけた雪が再び凍った上に、2日間にわたって新雪が積もっている状態で、発生する条件は整っていた。このため、「結果として、我々の気象判断が誤りだったことが、今回の最大の反省事項だ」としている。 亡くなった2人の思い出や感謝の言葉もつづられた100ページの報告書は、捜索に参加した山岳会員の日当を充てて120部作成し、全国の山岳関係者らに配布した。 ◇ 岐阜県警によると、北アルプスの一部を抱える同県では昨年、56件の山岳遭難があり、死者は前年の2倍の10人に上った。大型連休を前に、県警山岳警備隊の谷口光洋小隊長(53)は「真冬より春の方が雪崩の危険性は高い。沢筋を通る際には細心の注意を払い、冬山と同じ緊張感で入山してほしい」と話している。 (2010年4月14日 読売新聞)
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