生活保護費を不正に受給したとして、福岡県警は8日、同県糸島市浦志2丁目、指定暴力団山口組系組員、今泉準一郎(61)と妻三保子(56)の両容疑者を詐欺の疑いで逮捕し、発表した。県警によると、2人とも容疑を認めているという。
糸島署によると、2人は2005年、当時住んでいた旧二丈町役場に対し、交通事故の慰謝料として約174万円を受け取ったことを届け出ず、同年6月から1年間にわたり同額の生活保護費を不正に受け取った疑いがある。準一郎容疑者は、暴力団組員に生活保護が適用されないことを知りながら、組員ではないという誓約書を旧前原市福祉事務所に提出し、08年から約2年間にわたって生活保護費約345万円をだまし取った疑いも持たれている。