「位置について」「用意」から「On your mark」「Set」 に=陸上・関西インカレ開催

【PJニュース 2010年5月15日】5月14日、15日、20日、21日と「第87回関西学生陸上競技対校選手権」が行われている。14-15日の前半日程は大阪市・長居公園第二競技場で、後半は京都西京極競技場で行われる。 この大会は通称で関西インカレとも呼ばれ関西の大学ナンバーワンを決める大会である。男子一部校12校、二部校42校、女子46校の約1500人がエントリーしている。

この大会は大正10年に第1回大会が行われ戦争による中断をはさんで今回で87回を数える。また過去の優勝者には戦前のロサンゼルスオリンピック三段跳銅メダリストの大島鎌吉(関西大卒)、また知られた存在ではシドニーでの女子マラソン金メダルの高橋尚子(大阪学院大卒)は800M、1500Mでまた2年前の北京オリンピックの400Mリレーで銅メダルを獲得した朝原宣治(同志社大卒)は100Mや走幅跳で優勝というオリンピックメダリストを育てた大会でもあるのだ。

スタートの合図が変更に
今年は日本陸上競技連盟のルール変更により大きな大会ではスタートの合図を英語で行うようになった。すでにオリンピック、世界陸上ではスタートの合図は主催国の言葉から英語に改められ、国内でも英語の改められる方針だがこの関西インカレも合図は今回より英語に変更となっている。従って従来の「位置について」「用意」から「On your maek」「Set」となった。スターターの審判員が戸惑い気味だったが、大阪陸上競技協会より応援に来た06年の大阪世界陸上も経験したベテランのスターターの助けもあって初日の14日は問題なく行われた。

フライングは一発失格へ
また不正スタート(フライング)は従来の2度目にフライングがあったときはその競技者が失格というルールからさらに、今年1月より不正スタートを行った者が即失格といわゆる「一発失格」へと国際ルールが改められたのに合わせて、この大会も一発失格にルールが改められた。日本国内大会でも一発失格ルールはすでにビッグゲームで行われており中高生の大会は従来ルールだが、陸連は13年までに全国大会に繋がる全ての大会で「一発失格ルール」なる方針だという。14日の競技でもフライングによる失格者が出てしまった。

14日の競技は1日目ということもあり決勝がトラックで2種目、フィールドで4種目であったがその中でも、伊藤愛里(関西大)が女子100Mハードルで大会記録を29年ぶりに書き換える13秒57のタイムで優勝している。

競技の前半パートは15日も長居第二競技場で行われる。【了】

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パブリック・ジャーナリスト　鈴木 義哉