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【疑惑の濁流】「イナちゃんによろしく」…“秘密の暴露”拉致被害者、松本京子さん新情報 (2/4ページ)
このニュースのトピックス:疑惑の濁流
京子さんをめぐってはこれまでも、日本国内の会社の関係者が北朝鮮の貿易会社に電話した際、「キョウコ」と名乗る女性が対応したとの証言が寄せられており、今回の「伝言」は、京子さんが現在も北朝鮮にいることを強くにじませる情報といえる。
調査会の真鍋貞樹副代表は「情報の確度が高いと判断した理由は、『イナちゃん』のキーワードだけではなく、別の根拠もある。まだ公にできないが、補完する素材がある」と強調する。
金総書記につながる会社に所属との情報も
松本京子さんは31年前の52年10月21日夜、「編み物教室に行く」といって米子市の自宅を出たまま行方不明となった。自宅近くで京子さんと男2人が立ち話をしているのを住民が目撃。住民が声をかけると、男1人が殴りかかり、京子さんを日本海の方向へ連れ去った。
その後の警察当局の調べで、京子さんが失跡する直前、現場付近の海上で北朝鮮工作船とみられる不審船が確認されていたことも判明。平成18年11月に17人目の拉致被害者として認定された。調査会が「拉致濃厚」としていたうちの1人で、いわゆる「特定失踪者」から拉致認定された唯一のケースだ。
これまで警察当局には、京子さんが北朝鮮の「ルンラ888貿易会社」と、同社の関係会社の2つの会社で働いていたという情報が寄せられている。
情報があったのは、平成14(2002)年9月に金正日総書記が日朝首脳会談で日本人拉致を認め、謝罪した後、全国の警察が拉致被害者に関する情報収集を強化した時期だったという。