男性への傷害容疑で逮捕 組幹部ら車に覚せい剤95グラム
愛知県警中署は、指定暴力団山口組山健組系幹部・国本安徳(49)(名古屋市中区富士見町)、無職荒井幸二(35)(同市東区出来町)両容疑者を傷害容疑で緊急逮捕し、16日、名古屋地検に送検した。
発表によると、2人は、14日午後6時15分頃、中区内のマンションに飲食店店員の女性を訪ねた際、通路で女性の知人男性(37)を「女に会わせろ」と言いながら殴り、顔などに軽傷を負わせた疑い。両容疑者と女性は仕事上のトラブルがあったという。
緊急逮捕後の同日午後7時半頃、このマンション駐車場で、両容疑者の車の窓ガラスを割っている男を署員2人が発見。取り押さえて近くの歩道で職務質問を始めたところ、別の黒い車が突進してきて、男を乗せて猛スピードで逃走した。白い車も一緒に走り去り、2台には5人前後が乗っていたという。両容疑者の車からは覚せい剤約95グラム(末端価格約800万円)と現金300万円が見つかった。同署は、仲間が覚せい剤を奪い返そうとしたとみて、逃げた男らを公務執行妨害容疑で捜査すると共に、両容疑者を覚せい剤取締法違反容疑でも調べる。
(2010年4月17日 読売新聞)