押収されたクナイ
主に忍者が使ったとされる武器で「クナイ(苦無)」と呼ばれる刃渡り5・5センチ以上の両刃の刃物を所持したとして、警視庁生活環境課は7日、銃刀法違反の疑いで、メーカーの兵庫県三木市の刃物製造販売会社と、同社社長の男(40)を書類送検した。
生活環境課によると、クナイは忍者が使ったくさび形の刃物。マンガなどに登場しマニアの間で人気があるという。
2008年6月の東京・秋葉原の無差別殺傷事件を受けた銃刀法改正により、刃渡り5・5センチ以上の両刃の刃物は所持が禁止されているが、クナイの摘発は珍しいという。
生活環境課は、同社が08年3月ごろからクナイを製造し、インターネットを通じて1本約1万1千円〜1万4千円で販売したとみている。09年1月以降、109本を卸などで販売し、約51万円を売り上げていたという。
送検容疑は5月17日、同社事務所でクナイ8本(刃渡り9・8センチ)を所持した疑い。家宅捜索で58本を押収した。