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◆広島10―21オリックス(7日・福山)オリックスとロッテが、ダブルで連続安打のプロ野球新記録を達成した。まずはロッテがヤクルト戦(神宮)の7回に10者連続安打。一挙、10得点のビッグイニングをつくると、そのわずか20分後には、オリックス。広島戦(福山)の6回に、こちらも10者連続安打をマーク。大記録が相次いで飛び出す、球史に残るミラクル猛打デーとなった。
勢いづいたオリックス打線は止まらなかった。6回だ。1死から大引が四球を選ぶと、坂口の二塁内野安打が爆発の号砲となった。荒金が左翼線へ強烈な適時二塁打を放ち、後藤も左前適時打。T―岡田も右前適時打で続くと、一気に加速した。
なおも1死一、二塁の場面で北川が右翼席へ3号3ラン。日高の左前安打で広島は4番手・林にスイッチしたが、それでもまだ終わらない。一輝が、代打・喜田が、大引がヒットを重ね、この回2度目の打席となった坂口が左前適時打を放ち、10人連続安打となった。くしくもこの日一足早くロッテが達成し「プロ野球タイ記録」となったが、打者14人を送る猛攻で一挙8点を奪い、試合を決めた。
岡田監督も「風かな。ボール飛ぶよな。地方球場は何が起きるか分からん。調子の悪いバッターは打ってないけど、いいバッターが増えてきた(という)ことやろ」と、両翼90メートルの福山市民球場で起きた大爆発に感心した。
終わってみれば、今季両リーグ最多の25安打21得点。チームとしても、同じ25安打21得点をマークした1979年4月9日の南海戦(西宮)以来のこと。おまけに両軍合わせて計43安打は、交流戦新記録となった。
初回に12号の場外弾を放ったT―岡田は「その(記録)の一員になれてよかった」と笑顔。自身初の5安打の坂口は「つなぐことだけを考えて集中して打席に入れた」と言えば、この日2発の北川も「とにかく点を取ることだけ考えた」。交流戦打率3割3厘、125得点はともに12球団トップ。4月28日以来の5割復帰で交流戦首位タイに浮上した。それでも「まだ4試合ある」。記録ラッシュの3連勝も、指揮官は表情を緩めなかった。
◆歴代2位両軍43H オリックス25安打、広島18安打。両軍計43安打は、03年7月27日のダイエー32―オリックス13本の計45安打に次ぐ、1試合両軍計安打の歴代2位。交流戦では、05年5月15日の広島22―オリックス20本の計42安打を上回る最多記録。
(2010年6月8日10時13分 スポーツ報知)