維持員１人の資格を取り消し…暴力団観戦問題

　東京・両国国技館で５月２２日に行われた大相撲夏場所１４日目に、一般販売されていない土俵近くの「維持員席」で指定暴力団住吉会系組長が観戦していた問題で、日本相撲協会が当該席を保有していた維持員１人の資格を取り消していたことが７日、明らかになった。

　協会担当者によれば、この維持員から事情を聞いたところ、席の入場券の出どころが自身だったことを認めたため、資格を取り消したという。組長に券が渡ったルートは判明していない。維持員席には協会に一定の金額を納めた個人や団体のみが座れる。過去に名古屋場所の暴力団観戦の入場券手配に関与したとして、２人の親方が処分を受け、６人の維持員の資格が取り消された。陸奥警備本部長（元大関・霧島）は「気をつけてもらわないと」と話した。

　◆野球賭博問題に琴光喜は呼ばず　大関・琴光喜が野球賭博をめぐるトラブルに巻き込まれたと週刊誌に報じられた問題などを受け、生活指導部特別委員会が９日に開かれるが、陸奥委員長は７日、本人を呼ばない方針を示した。同委員長は「外部委員の方が呼んだ方がいいとなったら呼ぶことになるけど」と話した。