［女神のＯｆｆトーク］伊藤綾子、靴底減りまくる秋田美人

さわやかな笑顔が魅力の伊藤綾子

　秋田から上京して約２年半がたった。伊藤はふと気付いた。「靴の劣化がすごく早い」。車中心の生活から一転、東京中を歩き回り、たくさんの文化に触れた証しだった。

　日テレ系の新しい夕方のニュース番組「ｎｅｗｓ　ｅｖｅｒｙ．」（月～木曜・後４時５３分、金曜・後５時）の「カルチャー＆スポーツ」のコーナーを担当している。前身番組「ＮＥＷＳリアルタイム」では芸能ニュース中心だったが、新番組では映画などより文化的な情報も伝えている。「ちゃんと映画を見て、自分なりの感想を持って番組に臨むようにしている。やりがいがあって楽しいです」と声を弾ませた。

　キャスター業に興味を持ったのは小学生の時だった。朗読大会に出場した際に、国語の先生に「あなたが話すと人の心に花が咲くね」と声をかけられた。山形大を卒業し、２００３年に地元の秋田放送にアナウンサーとして入社した。

　現在の所属事務所から声をかけられ、フリーに転身したのは０７年１０月。「３年間、迷いました。なに不足ない生活をしていたので、このまま秋田にいるつもりだった」。背中を押してくれたのは反対すると思っていた父親だった。「もう戻れないし、やるからには本気で、後悔しないようにやろうと思って出てきました」。人生が変わった瞬間だった。

　上京すると仕事に没頭した。息抜きは学生時代に始めたフラメンコ。「無になる瞬間が心地いい。汗もすごいかくし、終わった後は気分そう快です」。趣味の域を超え、ＤＶＤも出したほど。「いつかスペインに習いに行きたい」と夢を抱く。

　１２月に３０歳になる。結婚に興味がないといえばうそになるが、今は仕事が最優先。５月から月刊誌「ＣＩＲＣＵＳ」で連載も始めた。「自分を見つめ直して、東京というステージで自分のビジョンをもう一度組み立てて、３０代に入っていきたい」と意気込んだ。「かわいくて歩きやすいクツ」を履いて、今日も仕事に駆け回る。

　◆伊藤　綾子（いとう・あやこ）１９８０年１２月２３日、秋田県生まれ。２９歳。山形大教育学部を卒業し、２００３年４月に秋田放送にアナウンサーとして入社。０７年１０月にフリーに転身し、日テレ系「ＮＥＷＳリアルタイム」のエンタメ担当キャスターに。１０年３月２９日から同局系「ｎｅｗｓ　ｅｖｅｒｙ．」に出演。中学の保健体育と英語、高校の英語の教育職員免許を持つ。身長１６２センチ、血液型Ｂ。