大阪府警は8日、セカンドバッグに微量の覚せい剤を隠し持っていたとして、男子バレーボールの元全日本選手、高橋智則容疑者(36)=大阪市中央区高津1=を覚せい剤取締法違反(営利目的所持)の疑いで現行犯逮捕した。高橋容疑者は密売人グループの家宅捜索先に現れ、職務質問されて逮捕された。「売るために持っていたわけではない」と一部否認しているという。
府警薬物対策課によると、他に、大阪市西成区のあいりん地区の密売人グループのリーダー、朴明久容疑者(39)=住所不定=ら7人が、同法違反容疑(営利目的共同所持)などで逮捕された。8日朝、朴容疑者らがいる大阪市都島区のホテルの一室を捜査員が家宅捜索中、高橋容疑者が部屋を訪ねて来て発覚した。
高橋容疑者は日体大から新日鉄(現・堺ブレイザーズ)に入団。アタッカーとして活躍し、98年から01年まで全日本に選ばれた。06年にJTを退団し、現役引退した。【渋江千春、茶谷亮】
毎日新聞 2010年6月8日 21時04分(最終更新 6月8日 21時40分)