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「脱小沢」痛しかゆし 民主岩手県連、支持率アップに困惑
 | 小沢前幹事長のビデオレターが紹介された民主党岩手県連の総決起集会。県連の中心には常に小沢氏がいるのだが…=4日夜、盛岡市内 |
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民主党の役員や閣僚人事で小沢一郎前幹事長と距離を置く議員の登用が相次ぎ、党への支持率も急上昇していることに、岩手県内の民主党関係者が困惑している。参院選に向けた動きが本格化しているだけに県連幹部からは「支持率が上がるのはいいが、小沢先生排除の動きはおかしい」と痛しかゆしの心中が見え隠れする。 「(新役員や閣僚人事は)グループの力学でなく、適材適所ということだろう。特定の人物を排除することにはならないと思っている」 7日の達増拓也知事の定例記者会見。民主党籍を持つ達増知事は、決まっていく内閣や党役員の顔触れが「脱小沢」の流れに沿った形になっているのを問われると、いつもの「親小沢」に終始する内容とは少々異なる感想を述べた。 党県連は4日、達増知事らの同席の下、参院選に向け、盛岡市内で総決起集会を開いた。小沢氏がビデオレターで登場し、一致結束して参院選に臨むことを確認し合ったばかりだった。 小沢氏の側近で県連代表の工藤堅太郎参院議員は「鳩山内閣のときは反小沢も親小沢も関係なく、役員や閣僚を決めたはずだ。(小沢氏の影響力排除を)極端にやると、いずれ反省することになるのではないか」と苦言を呈する。 「参院選は党を挙げ一致結束してやっていかなければならないが、政策の議論抜きに特定の政治家を批判する動きは間違っている」と指摘するのは県連の佐々木順一幹事長。ロッキード事件をめぐって、かつて田中角栄元首相に対する影響力排除の動きがあったことに触れ「あの時代から日本の政治は変わっていないということか」と語った。 ある県連幹部は言う。「支持者は小沢先生の影響力排除の動きを残念がっている。しかし、ここは我慢の時だ」
2010年06月08日火曜日
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