日向で共同埋却開始 ワクチン接種牛195頭

(2010年6月8日付)

 県と日向市は7日、同市内の口蹄疫ワクチン接種済みの牛の殺処分と埋却を始めた。対象となるのは76戸、約850頭。12日まで市内3カ所の共同埋却地に運び、殺処分する。半径10キロの移動制限区域内だが、処分迅速化のため特例として移動を農林水産省が認めた。

 県によると、8日には宮崎市(1戸、豚800頭)と西都市(4戸、豚800頭)でも、各1カ所の共同埋却地で殺処分を実施する予定。

 日向市は市内3カ所の私有地に共同埋却地を確保。対象農家は最も近い埋却地に市職員らが家畜を移動させ、処分する。市によると、いずれも対象農家は埋却地から直線距離で3キロ圏内に収まるという。

 7日に作業した埋却地は広さ6千平方メートル。事前に幅6メートル、深さ4メートル、長さ30メートルの溝が掘られた。午前8時半から獣医師や県、市の職員ら85人態勢で作業。県と市が準備したトラック計9台で牛を運び、この日は15戸の195頭を処分した。

 市職員らによると、牛を畜舎から運搬する際、農家からは花束などが託され、埋却地に横たわる牛の上に手向けられた。10日までに約620頭を処分し、土地は県が買い上げる予定。また、残り2カ所は約130頭、約100頭を埋却予定。土地は県が借り上げ予定だが、借り上げ期間は未定。

 日向市では5月23日、豚(1戸、約600頭)と牛にワクチン接種。豚は5日に殺処分と埋却が終了している。

【写真】農家から託された花束を持ち込み、日向市で行われたワクチン接種済みの牛の共同埋却作業=7日午前(日向市提供)