神戸市は７日、共同繁殖研究のために、ことし７月まで１０年の期限付きで中国から借り受け、飼育している市立王子動物園のジャイアントパンダ２頭のレンタル期間を、５年間延長する方針を明らかにした。

　２頭はコウコウ（興興）＝雄・１４歳＝とタンタン（旦旦）＝雌・１４歳。阪神大震災で傷ついた子どもたちの心を癒やしたいと神戸市が働き掛け、タンタンと初代コウコウのレンタルが２０００年に実現。現在のコウコウは２代目で０２年に来日したが、２頭ともことし７月に期限を迎える。

　王子動物園は２代目コウコウとタンタンの人工授精を試みているが、死産するなど繁殖は難航している。

[ 2010年6月8日付 ]