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菅内閣の閣僚名簿発表 参院選へ脱小沢シフト

 菅直人新首相(63)は8日午後、内閣の顔触れを正式に決め、仙谷由人官房長官(64)が官邸で閣僚名簿を発表した。菅氏は、政治資金問題で国民の政治不信を招いた民主党の小沢一郎前幹事長と距離を置く議員を起用した「脱小沢」シフトで政権のイメージを一新。7月に想定される参院選に向け態勢の立て直しを図る。8日夕から夜にかけて皇居で行われる首相任命式と閣僚認証式を経て民主、国民新両党連立の菅内閣が発足する。

 菅氏は同日午前の民主党役員会で「当面の課題は国会対応と参院選にいかに勝ち抜くかだ」と強調。仙谷氏は名簿発表の記者会見で閣僚人事について「清新にしてクリーンな政府をつくりたいと選んだ」と述べた。

 しかし、政策面では財政再建、雇用、米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)移設問題など依然、課題が山積している。新内閣は菅氏に加え、仙谷氏や民主党政調会長兼務で公務員制度改革などを担当する玄葉光一郎氏(46)が消費税増税論議に積極的。鳩山内閣の姿勢を転換し、財政再建に向けて増税の方向に踏み出すかが焦点だ。

 菅氏は経済成長を導くため雇用創出を言明しており、具体策の提示が求められる。普天間問題は移設先を名護市辺野古崎地区などとした先の日米合意を基に対応する意向を表明。8月末までに代替施設の位置と工法の検討を終えることになっているため、早急な取り組みが必要だ。

 菅氏が指摘した参院選は、与党が過半数を維持できなければ、政権の枠組みが変わる可能性がある。

 新内閣の閣僚17人は既に内定。菅新首相は8日午後、金融・郵政改革担当相に再任の亀井静香国民新党代表(73)と官邸で会談し、組閣本部を設置。閣僚候補を順次呼び込み、取り組むべき重点課題をそれぞれに指示。

 初入閣は、玄葉氏のほか、行政刷新担当相の蓮舫氏(42)、財務相の野田佳彦氏(53)、国家戦略担当相の荒井聡氏(64)、農相の山田正彦氏(68)の計5人。仙谷氏は国家戦略担当相から横滑りだ。

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