ガザ沿岸 ボート攻撃４人死亡

イスラエル軍は、パレスチナのガザ地区に経済封鎖を破って支援物資を船で届けようとする動きが相次ぐなか、ガザ地区の沿岸でボートに乗っていたパレスチナの武装勢力を攻撃して、少なくとも４人を死亡させ、沿岸の警備に神経をとがらせています。

イスラエル軍は７日早朝、パレスチナ暫定自治区のガザ地区中部の沿岸で、パレスチナの武装勢力のメンバーが乗ったボートを攻撃し、乗っていた少なくとも４人が死亡しました。イスラエル軍は、４人はウェットスーツを着ており海上からイスラエルへのテロを企てていたと主張していますが、武器を持っていたかどうかは確認できないとしています。ボートが攻撃されたのは、ガザ地区の漁師が操業を許されている沿岸に近い場所で、武装勢力側は「潜水の訓練をしていただけだ」と主張したうえで、過剰な武力行使だと批判しています。ガザ地区をめぐっては、先月３１日にイスラエルによる経済封鎖を破って、人道支援物資を運び込もうとした船が沖合でイスラエル軍にだ捕され、トルコ人の活動家ら９人が死亡しています。イスラエル軍では、だ捕に対するパレスチナの武装勢力による報復や、レバノンやイランの市民団体が計画する新たな支援船の動きに警戒を強めており、ガザ地区沿岸の警備に神経をとがらせています。