京都 扉の向こう。。。

人が好き、町が好き、京都が好き。ちょっとワケありオヤジの独り言。。。

東山花灯路

2010-03-16 | art

北は青蓮院から円山公園を通り
南は清水寺までの約5キロに
京都の工芸品で作られた7種類の行灯が
約2400基も設置されて
ほのかな灯りのなか
いつもとは違う京都を
この時期、散策する事が出来る。

以前から、友達に木村英輝さんの絵の話を聞いていて
一度、生の絵を見てみたいと思っていたら
丁度青蓮院で見る事が出来そうだったので
行ってみることにした。

入り口で、なにげなく見上げたとき
「あっ!!」って声を出してしまった。

「日本画の名品」の時に気に入った作品だった
山口華楊の「青蓮院の老木」の実物をみつけた!!
行くまでは、この絵のことは全く忘れていたので
嬉しいサプライズで、作品と同じ老木が目の前にあった。
本物の迫力はすごかったけど
山口さんの表現したかったことが伝わった気がしたな。





そして、中に入って
ライトアップされた庭を通り
いよいよ木村さんの襖絵へ。
パワフルでエネルギッシュ
生命感にあふれていて
本当に素晴らしかったし
何よりボクが好きな蓮の絵だったので
自然と正座をして拝見してしまった。

いつか機会があれば
木村さんにお会いして
是非、色んなことを伺ってみたいと思った。

蓮と言えば
日本では一般的にちょっと避けられたりすることもあるみたいだけど
この花はあらゆる宗教に携わっていたり
アジアの多くの国の国花になっていたり
神聖なものとして捉えられているんだ。

ボクの場合、特に理由があるわけではないけど
なぜか蓮の花にはすごく魅力を感じてて
今は白い蓮が好きだな。





その後
芦屋小雁さんの個展が二年坂の「京林泉」で
開催されているで拝見に行った。
この場所は、幕末の勤王派が密議を行なった
「京大和」の別館。

作品も新撰組の襖絵を中心に
禅画から小雁さんの本の挿絵まで
幅広く展示されていた。

その中で一枚の絵が目にとまった。





「どぶにはまったの」

自分の子供の頃を思い出すような作品。
どろんこ遊びをして家に帰り
親に怒られて泣いたこととか
ザリガニを取りに行って
シャツをどろどろにしたこと 
ホントにどぶにハマったりしてたから
懐かしい想いもあり購入することにした。

奥さんの寛子さんからは
好きな作品だったから
知ってる人のところにいってくれて嬉しいと
メッセージを貰った。

小雁さんは力強かったり、やわらかだったり
色んなタッチの作品を描いてはるけど
ボクは今回購入したような
やさしくて昔を思い出すような絵が好きだな。

お二人とも
60歳を軽く越えてはるのに
第一線でイキイキとした作品を
次々と生み出してはる。

先輩達には到底敵わないけど
ボクもいい年を重ねていきたいな。

どちらも3月22日まで。


京都の素晴らしいアーティストに乾杯

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春のお茶会開催決定!!

2010-03-14 | event

昨年開催したお茶会が好評だったので
今回は春の京都を感じてもらえたらなと思って
ランディーに話したところ
毎月でもいいよ!!って。
(それは無理でしょ。。。)

前回、お作法の事を教えてもらったけど
恐らく、すっかり忘れているから!?
復習というより
また教えてもらわないといけないかも。。。

美味しい和菓子と抹茶をいただいて
ゆっくりとした時間を過ごせたらいいかな。
もちろん、お茶はランディーが点ててくれるよ。
前回同様、体験型のお茶会になると思う。

そして、今回はもうひとつ
18:00から2時間程だけど
お茶会のあとの「おしゃべり会」を開催します。
らん 布袋 さんを借り切って
みなさんとゆっくりおしゃべりしたいと思っています。
(カルシウムハウスさんの時もあまりゆっくりお話し出来なかったので)
ドリンクと軽食で2500円。
出席可能な方は
お茶会の申し込みと一緒にお願いします。

それと当日、お茶会に参加してくれた皆さんが
店内で飲食された場合、今回も10%オフにしてくれる!!

日にち 4月18日(日)
お茶会
時間  12:00/13:30/15:00/16:30
場所  らん 布袋  
会費  2500円
定員  各回 約15名

おしゃべり会
時間  18:00〜20:00
場所  らん 布袋  
会費  2500円


申し込み、問い合わせは、
明日3/15日から「らん 布袋」さんで
「marupapaブログを見ました」と
伝えて下さい。
よろしくお願いします。

らん 布袋
住所 京都市中京区上瓦町64 京都三条会商店街内
電話 075-801-0790
営業時間 月〜金11時〜 土日10時〜 
     ラストオーダー20時
www.ranhotei.com





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陶芸家デビュー!?

2010-03-12 | 日記


高校の時、美術部だったので
少しだけ陶芸をしたことがあり
何かを創りだすことに興味があったから
一日陶芸体験にいってきた。

土の塊を渡されて。。。
今回の目的は抹茶茶碗を作ること!!
お茶会で使えるような
ちゃんとしたものを作ろうと
やる気満々で机に向かった。

最初に
簡単なデザイン画を書いて下さい
と言われて
ちょっと緊張したけど
先生が和菓子好きで
ボクと好みがあったので
しゃべっているうちに
肩の力も抜けてきた。

教えてもらったのは
手回しろくろというもの。
土台を作って
粘土を蛇のように延ばして
ぐるぐると巻いていく。





お茶碗の厚みを均一にしていくのが
なかなか難しくて
焼いた時にひび割れしないかなと
ちょっと心配になったりしたけど
そこは先生がアドバイスしてくれて
だんだん良い感じになってきた!?





最後に針金を使って
ろくろから
茶碗をカットするんだけど
それが一番ドキドキしたかな。
だって、ここでもしグチャっとなってしまったら。。。
でも、そこはバッチリ決めたよ!!

そうそう
子供のとき
公園で砂遊びをして
どろどろになってしまい
親に叱られたのを思い出したけど
今日はどれだけ触っても叱られないし
慣れてきたら
楽しくなってきた!!

完成した茶碗は
800度で素焼きしたあと釉薬をかけて
1200度で焼き上げられる。

出来上がるのは
来月。。。
果たしてボクのお茶碗で
抹茶をいただくことができるのか。。。
それはみんなで試してみよう!?

大人の粘土遊びに乾杯


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ボクの役目

2010-03-09 | 日記

ボクの仕事は
太鼓を作ること。

サイズは
八寸から三尺ぐらいまで。

栓と欅を削って
ひとつずつ手仕事で
丁寧に作っていく。

今までで一番大きなのは五尺!!
多分、みんなには想像できない大きさだと思う。

ボクが働く「三浦太幸堂」ができたのは
今から200年ぐらい前で
現在、京都にある唯一の太鼓屋さん。

和太鼓には大きく分けて
宮太鼓、平太鼓、締太鼓の
3種類があって
お祭りや能、歌舞伎等の芸能事
神社仏閣での儀式用などに使われている。

太鼓の歴史は縄文時代にさかのぼるらしいから
人とは切っても切れない
一番身近にある楽器だと思う。

昔と比べたら
自然の大木は手に入りにくくなってきているし
太鼓に張る皮も貴重なもの。

自然の恩恵を受けているから
作る事が出来るんだ。

この写真で作っている太鼓の大きさは
二尺五寸で木は欅。





今のサイズで言うと
75.7575758センチ
ちょっとわかりにくいかな。


胴の形を作って





ノミを入れて





鉋で削って





今のような作業を
最初から任されていたのではなく
雑用みたいな事ばかりだった。
特にこれがボクの仕事というわけではなく
言ってみれば
みんながスムースに太鼓を作れるようにする為の
準備、後片付け、部品の手直し。。。

お茶汲み
牛の皮の型取り
カン付け
色付け
荷造り

でも、全ての作業工程を見たり
経験する事で
仕事の流れをつかむ事が出来たし
一見、自分のしている事が
無意味に思えるような事も
役に立っているんだと知る事が出来た。





今は、完全に分担制、専門化されているので
担当している作業のスキルは
向上していくけど。。。

他の部署が忙しくても
手助けできる人が少なくなったし
若い人たちは、他の部署が
どんな作業をしているのかわからないし
忙しくしていても実感が無いみたいで
逆に何で自分が忙しいのに
他はゆっくりしているのかっていう気持ちがあるようで
マイナスなことも起きているように思う。

ボクの担当している作業は
基本、一人で行なっているので
忙しい時は
ホント何でみんなそんなにゆっくりしてるのに
こんなに忙しいねん!!って
思うこともあるけど
その後の達成感がなんともいえず
気持ちいい。
あのやり遂げた感は、仕事していて
一番やりがいを感じる瞬間だな。

今だから言えることかもしれないけど
つまらないと思うような事も
大切な仕事の一部だね。





これはボクの祖父が作った太鼓。
大きさは三尺二寸!!
なんと1m近いサイズなんだ。

大正時代に作られたものなんだけど
最近、張り替えの注文が来て
開けてみたら
祖父の名前が書いてあった!!

偶然な出来事だったけど
自分がいなくなっても
形になって残るということは
すごいことだなと思ったし
その張り替えを弟達がするというのも
縁というか不思議なものだな。

跡を継げと言われたことはないけれど
気がついたら、親子三代太鼓職人をしてる。
弟もだけど、それは何て言うのかな??

そしてこれからのボクの役目は
伝統技術をただ守っていくだけではなく
進化させていくことも大事だと思っている。

みんなの働く姿に乾杯

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こんなはずじゃあなかったよね。。。!?

2010-03-06 | event

土曜日は河原で時間まで一人で台詞の練習。
15:00に集合というか
リハーサル開始。。。!?

折角、パパに会いに来はるねんから
何かせんと!!って言われて
忙しい合間にママが色々考えてくれて
ショーに出演することになった。

ボクはボディビルというものを
紹介したかったので
その為の選曲やポーズは考えていたけど
ママ達とショーに出演するなんてこと
思ってもいなかったので
えー!? そんなん踊りなんてできひんで!!
ドレスなんてサイズあるのん!?って感じ。

でも、考えたら元々男性やった人たちだから
ドレスもヒールも普通に履けた!!







リハーサルは1回2時間程度の計3回。
そして
台詞を貰ったのは木曜日の夕方。。。
つまり本番二日前!!
慣れないドレスを着るだけでも
どうなるねん!?って感じなのに
ベルばらって。。。
宝塚を見たことも無いし
ストーリーもわかれへん。
普段使い慣れない言葉だし
ちびまる子ちゃんのザーっていう顔になってしまった。

当日は、初めてのメイクにウイッグ。
女の人は毎日こんなことしてるんだね。
そりゃ、5分で家は出れないよ。
ボクはされるがままで
皆が手取り足取り全部綺麗にしてくれた。

あっという間に6時が過ぎ
みんなが来店してしはじめると。。。
ボクはネームカードを渡して
お喋りして楽しいハズが
ほんとに沢山の人が来てくれたので
このままでは全席まわられへん!!
ドリンクも全員に行き渡ってないしとか
いろんなことが気になりだして
でも、ママやスタッフのみんなが
手際よく助けてくれてなんとかなったんだけど
覚えたハズの台詞が頭の端っこの方に。。。

そして、いよいよショータイム!!

いきなり台詞は飛んでしまい。。。
みんな何でボクの方向いてるん??
あっ!! ボクがしゃべるんやった!!
。。。
マリーアントワネットって自分の名前をいうのも
怪しくなってくるし
みんなの役名も何やったか。。。

観客のみんなの笑い声で
なんとか誤摩化せた!?
否、全然あかんかったね。

次は、ボディビル!!
これはバッチリなハズやったのに
パンプアップしてるのが
幕の隙間から見えてしまってたらしくて
サプライズにするつもりが
ちょっとネタバレしてた席もあったみたい。

最初の曲のアベマリアは
ボクが10年前にベストポーザーという賞を
貰った時に使った思い入れのある曲。
それと、ボクの好きなマイケルの曲をmixしてみた。

その後も着替えが大変で。。。
といってもほとんど手伝ってもらってたんやけど
気がついたら
フィナーレやった。

最後はみんなで一緒に歌えたし
手振りもしてくれて
一体感を感じれた気がしたけど
みんなはどうだったかな。

ここだけの話だけど
息子にもイベントの話をしてて
仕事の都合がついたら観に行くわって言ってた。
でももし、ホントに観に来てたら
どれだけダメだしされたか。。。
その上、緊張して
もっとひどいデキやったかも!?
来てくれんでよかったよ。

こんなはずじゃなかったのにって
いっぱい反省点があったけど
みんなの歓声と笑い声とつっこみのおかげで
楽しく過ごせたかなと思います。

ママにも、次回はもっとレベルあげんと!!って
言われたし
ボクも次回が出来るなら
もっと上手く出来るようにしたいと思っているけど
プロじゃないから
もう少しリハーサルは一杯してほしいな。。。
って言ったら甘いかな。

今回も多くの人に集まって貰う事が出来て
本当に嬉しく思っています。
ただ十分な時間がなく
ゆっくりとお話ができなかったのは
残念だし、申し訳なく思っています。

ボクはブログ上だけでなく、
実在する人として接する事が出来るのが
何よりも嬉しいし
そういうチャンスを与えてくれた
梶子ママ、伊代ママ、恵ママ
みのりちゃん、美菜ちゃん、真美ちゃん
津田ちゃん、スタッフの皆さんにも
心から感謝しています。
ありがとうございました。

集まってくれたみんなと一応、メッチャがんばったmarukoさんに乾杯
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