北は青蓮院から円山公園を通り
南は清水寺までの約5キロに
京都の工芸品で作られた7種類の行灯が
約2400基も設置されて
ほのかな灯りのなか
いつもとは違う京都を
この時期、散策する事が出来る。
以前から、友達に木村英輝さんの絵の話を聞いていて
一度、生の絵を見てみたいと思っていたら
丁度青蓮院で見る事が出来そうだったので
行ってみることにした。
入り口で、なにげなく見上げたとき
「あっ!!」って声を出してしまった。
「日本画の名品」の時に気に入った作品だった
山口華楊の「青蓮院の老木」の実物をみつけた!!
行くまでは、この絵のことは全く忘れていたので
嬉しいサプライズで、作品と同じ老木が目の前にあった。
本物の迫力はすごかったけど
山口さんの表現したかったことが伝わった気がしたな。
そして、中に入って
ライトアップされた庭を通り
いよいよ木村さんの襖絵へ。
パワフルでエネルギッシュ
生命感にあふれていて
本当に素晴らしかったし
何よりボクが好きな蓮の絵だったので
自然と正座をして拝見してしまった。
いつか機会があれば
木村さんにお会いして
是非、色んなことを伺ってみたいと思った。
蓮と言えば
日本では一般的にちょっと避けられたりすることもあるみたいだけど
この花はあらゆる宗教に携わっていたり
アジアの多くの国の国花になっていたり
神聖なものとして捉えられているんだ。
ボクの場合、特に理由があるわけではないけど
なぜか蓮の花にはすごく魅力を感じてて
今は白い蓮が好きだな。
その後
芦屋小雁さんの個展が二年坂の「京林泉」で
開催されているで拝見に行った。
この場所は、幕末の勤王派が密議を行なった
「京大和」の別館。
作品も新撰組の襖絵を中心に
禅画から小雁さんの本の挿絵まで
幅広く展示されていた。
その中で一枚の絵が目にとまった。
「どぶにはまったの」
自分の子供の頃を思い出すような作品。
どろんこ遊びをして家に帰り
親に怒られて泣いたこととか
ザリガニを取りに行って
シャツをどろどろにしたこと
ホントにどぶにハマったりしてたから
懐かしい想いもあり購入することにした。
奥さんの寛子さんからは
好きな作品だったから
知ってる人のところにいってくれて嬉しいと
メッセージを貰った。
小雁さんは力強かったり、やわらかだったり
色んなタッチの作品を描いてはるけど
ボクは今回購入したような
やさしくて昔を思い出すような絵が好きだな。
お二人とも
60歳を軽く越えてはるのに
第一線でイキイキとした作品を
次々と生み出してはる。
先輩達には到底敵わないけど
ボクもいい年を重ねていきたいな。
どちらも3月22日まで。
京都の素晴らしいアーティストに乾杯