傷害事件で府立布施北高に入る警察車両=8日午後0時6分、大阪府東大阪市、森井英二郎撮影
8日午前9時5分ごろ、大阪府東大阪市荒本西1丁目の府立布施北高校のグラウンドで、同校に通う生徒の母親(36)が突然、持っていた果物ナイフ(刃渡り約10センチ)を振り回し、取り押さえようとした男性教頭(50)が左手に軽傷を負った。同校からの110番通報で駆けつけた警察官が母親を傷害と銃刀法違反の両容疑で現行犯逮捕した。
布施署などによると、同校は当時、体育祭の開始前で、生徒がグラウンドに整列していた。母親は教頭に「息子に会わせてくれ」と話し、教頭が断ると、突然わめきながらバッグから果物ナイフを取り出し、振り回したという。教頭は手のひらを約4センチ切ったという。
布施署の調べに対して母親は容疑を認めているといい、府警は母親の刑事責任能力の有無を調べている。